このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
「土の時代」から「風の時代」 池田雅之(早稲田大学名誉教授)
1.確かにいまは危機的な時代で、先の見通しが立ちにくいですが、我われがもう一度新たに生き直すための再出発点にしていかないといけません。占星術(せんせいじゅつ)では2020年辺りを境にして、「土の時代」から「風の時代」に転換しつつあると言われています。「土の時代」というのは物質主義・資本主義、お金や不動産をはじめ目に見えるもの、形のあるものに価値を置く時代のことです。
2.一方「風の時代」というのは自由で多様性・柔軟性に富み、知識や体験、感性、心といった目に見えないもの、形のないものが重要視される時代です。「不運はチャンス」というように、現時点では相当辛く苦しいとしても、そこからどういう希望を見出していくか。都会の雑踏を離れ、田舎でリモートワークするとか、自ら会社を立ち上げるとか、そういう現象が起きているのは一つのチャンスです。
(参考:「致知」2022年6月)