耳より情報2022年7月 No.242

このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。

午後10時の日本経済

1.21年度の貿易収支は5兆3749億円の赤字となった。2年ぶりの赤字だ。製造業の海外生産が定着したことで、輸出に伴う円安メリットも大きく縮小した。資源や穀物の価格の高騰を考えれば、22年度も赤字が続く公算は大きい。1980年代後半から90年代前半に巨額の貿易黒字を稼いでいた日本経済の面影はどこにもない。それどころか、資源価格の推移次第では、経常収支も赤字に転落する公算も否定できない。
2.日本経済は年老いてしまった。現状を一日に例えるなら午後10時、終わりに近づいているかのようだ。その姿がウクライナ侵攻に端を発した経済や市場の混乱であらわになった。混迷の度を深める一方の円相場、原油価格、物価、株価、そして日本経済である。

(参考:「週刊ダイヤモンド」2022年5月21日号)

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