このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
生保をむしばむ不正請求の実態
1.生命保険会社で、新型コロナウィルス感染症に関連する保険金と給付金の支払いが激増している。業界各社は業績への逆風に加え、「厄介な問題」(不正請求)にも直面することになりそうだ。不正請求は、日本生命に対してだけ行われているわけではなく、広くまん延している可能性が高い。限られた時間の中で、不正請求をどれだけ見つけ、対処することができるか。生保各社は対応に苦慮することになりそうだ。
2.加えて、第 7 波の膨大な給付金請求は、中堅生保を苦境に追い込むとの指摘も出ている。殺到する給付金の支払いに加えて、支払い業務をさばく人員の増強というコストがのしかかるからだ。年末にかけて、生保業界にとっては本当の「コロナ禍」が訪れることになりそうだ。
(参考:「週刊ダイヤモンド」2022 年 8 月 27 日号)