このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
明治の活力の源は何か 宮本 又郎(大阪大学名誉教授)
1.明治という時代についての話ですが、その活力の源に人々が植民地化の危機を感じていたことも挙げられると思います。欧米が日本を植民地化しようとしたという説には異論もあるようですが、いずれにしても当時の日本人はものすごい危機意識を感じたといいます。
2.また、そういう中でリーダーたちが割合早くに外国に視察に行っています。岩倉使節団にしても日本との大変なギャップに驚いています。そのギャップを意識しながら何とか外国に学び、追いつかなくてはいけないという強烈な思いが、明治という時代を牽引していったといえま す。
(参考:「致知」2022 年 11 月号)