このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
一つのことを続けることで開ける世界
1.「人生二度なし」…これは、森信三の表看板ともいえる言葉で、分かっているつもりになってしまいがちなところもあります。しかし、森信三はこの大切な真理を「いつの間にやら忘れ去って、この自分の一生が、まるでいつまでも無限に続くものであるかに考えて、ついうかうかと過ごしやすい」と警鐘を鳴らしています。
2.「坑道を切り開く意志」…森信三は、お互い人間として最も大切なことは、梯子(はしご)段を一段でも上に登るということにあるのではなくて、そのどこか一ヶ所に踏みとどまって、己が力の限りハンマー
をふるって、現実の人生そのものの中に埋もれている無量の鉱石を発掘することでなくてはならない」と説いています。我々は名誉や地位を求めて上へ上へ登りたがるけれども、そんなことに目を奪われてはいけないのです。
(参考:「致知」2023 年3 月号)