このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
「うみを出し尽くす」覚悟が不祥事の根絶に欠かせない 國廣 正(弁護士)
1.東レのような大企業が、なぜ不正を繰り返すのでしょうか。例えば三菱電機は1 年以上調査し、多くの 不正事案が明るみに出ました。本気で調査を行えば、そういうことになる。少なくとも会社にとって恥ずかしい話を洗いざらい出してしまおうという企業姿勢があるのだと思う。それはやはりトップが「これを機にうみを出し尽くす」と本気で腹を据えているから。三菱電機にある種の誠実性は認められると思います。
2.不正に対する反省や企業風土を変える決意を持ち得るのは、トップしかいない。従業員は皆トップを見ている。従業員に「不正を隠したら会社が存続できない」という危機意識を持たせるには、トップがその考え方を持って覚悟を決めないといけない
(参考:「週刊ダイヤモンド」2023 年4 月29 日・5 月6 日号)