このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
古典に学ぶ 「自心を知る」とは自分の心の奥底を知ること
1. 自心を知る、とは、自分の心の奥底を知ること。つまり、仏性(ぶっしょう)(仏心)に気づくことです。それが「衆生(しゅじょう)の心」を知ることになると、空海は説いています。
2. 平たくいえば、自身の仏性に気づけば、他人も皆、自分と同じであると気づけるということです。確かに、自分の心をよく見て学んでいけば、誰もが自分と同じように、心に仏性を持ちながら、悩みや苦しみに振り回されているということに思い至るでしょう。
(参考:名取芳彦監修「空海 道を照らす言葉」):河出書房新社