自責か他責かは大きな差になる  田口 佳史(東洋思想研究家)   

1.経営が円滑に進まず業績も下降線をたどっているような会社には、共通して同じ病巣(びょうそう)があるということです。それは「他責の社内風土」です。他責とは、失敗の原因を他人のせいにしてしまうことです。日本を代表する大企業や名門企業も、業績が上向かない原因を追究していくと、企業風土、企業文化としてのこの「他責」という組織の特性が出てくることが、実に多くありました。 

2.「あいつが悪い、こいつが悪い」と言っているうちに、真なる原因の解明にはなりません。視線を他人から自分に向けるのは容易なことではありませんが、ここが要点なのです。他責では直しようがありません。自責になり、「自分の何がいけないのか」となって始めて「自反内省」となり、改善改革に向かって進み出すのです。「自責」こそ成功の秘訣といってよいでしょう。

(参考:「致知」2024 年3 月号) 

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