1.人手不足が深刻化する外食業界で、計画的に店舗を閉める「店舗休業日」の導入が広がっている。回転ずしチェーン「すし銚子丸」は年末年始、多くの店舗で持ち帰り中心とし、1 月中旬に最大3 連休を予定する。休みをしっかり確保することで働きやすい環境をつくり、従業員のつなぎ留めとサービスの質向上を図る。
2.新たな人手の確保が難しければ、今いる従業員の待遇を良くしてつなぎ留めるしかない。ただ、店舗休業日を導入するだけで経営が上向くわけではない。最近は、従業員を辞めさせないために無理やり導入している企業もある。働きやすさは大切だが、自社で働くことの魅力を伝えられなければ従業員のモチベーションは高まらない。一方、休業日があまり多いと利用者の使い勝手が低下し、客離れを起こすリスクもある。
(参考:「日経ビジネス」2023 年12 月25 日・2024 年1 月1 日号)