1.物事が順調に運ばれている時、私たちのよい部分が発揮されて大きな成果を出すことができます。ところが、都合の悪い出来事にぶつかると人を妬んだり恨んだり落ち込んだり、自分の中いろいろな嫌な部分、弱い部分が出てきてしまいます。しかし、それを克服し乗り越えるところに人間の成長があります。人間の生きる目的が魂の成長であると考えれば、起こってくるすべての出来事はそれがたとえ辛く苦しいものであったとしても、私たちの成長を促すためにあると捉えることが大切です。
2.自分の心を深く見つめていくと、誰もが自分ではいかんともし難い矛盾(むじゅん)を抱きながら生きています。いわば、心の奥に潜(ひそ)む嫌な一面と向き合い続けなくてはいけないのが私たち人間です。
(参考:「致知」2024 年3 月号)