1.ダイキンは、大企業でありながら、シリコンバレーの文化を持つ日本で珍しい会社だと思う。失敗を許容する文化や(人や組織に対して先に恩を与える)「ペイフォワード」の考え、業務時間の2 割を将来の創造的なビジネスを生むために割く米グーグルの「20%ルール」…。これらは今、日本企業が取り入れていこうというものだ。しかし、ダイキンは何十年も前からこうした取り組みをしてきたのだと思う。
2.また、ダイキンには失敗を恐れて行動をしない人がほとんどいないのではないか。失敗しても再びチャンスが与えられることが担保されているからだろう。実際、ダイキンの経営陣は社員に対して、失敗はしても成功するまでやり切ることを強く求めている。ダイキンは一人ひとりの行動量や、自分ごとに対する意識の強さが圧倒的だ。恐らく高い自由度がそれを支えている。
(参考:「日経ビジネス」2024 年3 月18 日号)