第39回オンラインカフェ会

2024年8月20日(火)20時~21時 

参加者 : 2名   

今回もいつものように私の挨拶から始まり~坂村真民先生の「二度とない人生だから」をテーマにして語り合いました。 

その後、小学校の道徳の本から『素足にサンダルの天使』マザー・テレサ 

「よりよく生きる喜び」を題材にして話し合いました。 

あらすじ: 

マザー・テレサは、ヨーロッパにある、マケドニアのスコピエという町に生まれました。本名をアグネス・ゴンジャ・ボアジュと言います。その後のテレサの仕事ぶりから、いつしか、マザーテレサと呼ばれるようになりました。 

幼いころから修道女になりたいと考えていたテレサは、17歳で貧しい人達の為に働くことを決意しました。そして、さまざまな修行を重ねて、21歳の時に正式な修道女となりました。インドのカルカッタ(現在のコルカタ)という町に行くように言われたテレサは、近くの町に向かうため、列車に乗っていました。その時、テレサと一緒に乗り合わせていたのは、粗末な衣服を身にまとった貧しい人たちばかりでした。それは、明日のパンを得るための仕事を求めに行く人々だったのです。 

その列車に乗っている時、テレサの心に「あなたは、貧しい人の中の最も貧しい人たちの中で働くのです。」という声が聞こえてきたのです。テレサは周りを見回しました。でも、お喋りを楽しむ人達がいるだけです。貧しい人々を見ながら自然に湧いてきた決意のようなものだったのかもしれませんが、テレサにはそれが神様の声であるかのように思えました。 

こうしてテレサは、修道院の外に出て働く決意を固めました。 

木綿の白いサリーを身にまとい、学校に行くことが出来ない子供たちを集めて、空き地で教える青空教室を始めました。 

親のいない子どもを預かり育てる「子供の家」や、身寄りのいない人々に手を差し伸べる「死を待つ人の家」を作って働くなど、テレサは全てを受け入れる母親の愛を持って、昼も夜も献身的な活動を続けました。 

スラム街の道端には、生まれたばかりの赤ちゃんが捨てられていることもありました。貧しい親が育てることが出来ないからと、捨ててしまうのです。テレサは、そんな赤ちゃんを見つけると「子どもの家」に連れて帰りました。体を洗って清潔な布にくるんで、ミルクを飲ませるのです。ゴミの山から、赤ちゃんを助けたこともあります。カラスにつつかれ、野良犬にかまれて、赤ちゃんは傷だらけでした。「どんな赤ちゃんも生きるために生まれてきたのです。私が育てましょう。」「生きる力を取り戻しなさい。お願い。」テレサは何日も、赤ちゃんに付き添いました。しかし、テレサの腕の中で赤ちゃんは冷たくなってしまったのです。 

仲間は悲しみましたが、テレサはこのように言いました。「短い間でも、赤ちゃんは大切にされました。ゴミの中でなく、私たちの愛に包まれて死んでいったのですよ。抱いてくれる人もなく、一人ぼっちで死んでいくより、ずっと幸せだったのです。」 

テレサの活動は、次第に世界中で知られるようになりました。みんながテレサを褒めたたえました。そして、ついにノーベル平和賞を受けることになったのです。 

ノルウェーの首都オスロでノーベル賞の授与式が行われました。ところが、テレサはいつものように質素な白いサリーとサンダル姿です。舞台の上でテレサは語り始めました。「わたしはこの賞に値する人間ではありません。しかし、世界の貧しい人々の代表として頂きます。」 

この言葉に、会場は静まり返りましたが、しばらくすると静かに小さな拍手が起き、やがて会場中に大きな拍手が響き渡りました。 

テレサは、お金や名誉、そして自分の身を飾ることなどには、ほとんど関心を示しませんでした。一枚のサリーや一足の靴を買うお金、その他、自分の持っているすべての物が、自分が救わなければならない人々の為にあると考えていたからです。ノーベル平和賞の賞金も、全て貧しい人々の為に使われました。「質素なことは美しいこと」ーーそれが、テレサの信念でした。 

マザー・テレサは、1997年、心臓の病の為におしまれつつこの世を去りました。しかし、テレサの言葉と行動は、世界樹の人々の心にしっかりと刻み込まれました。 

テレサが1人で始めた仕事は、現在では世界中の多くの人々に受け継がれています。また、テレサの始めた施設は、インドだけでなく世界の各地に広がっています。 

テレサの残した言葉は、今でも私達に語り掛けてきます。 

話し合った題材: 

1,世界には、他人の幸せの為に生きようとする人が大勢います。人の為に、どうしてそこまでできるのでしょうか? 

2,どんな思いで、こんなに大変な活動をしているのだろうか? 

3,マザー・テレサの生き方から考えたことを話し合いました。 

4,マザー・テレサの言葉を読んで、感じたことをまとめる。 と、いうテーマで、語り合いました。 

カフェ会を重ねるたびに少しづつではありますが、参加者の魂が何ミリかではありますが大きくなっていることに気付かされました。 

NPO法人マザーズドリーム 牧原 

※サポートメイト(伴走支援)は商標登録済です。 

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