2024年9月17日(火)20時~21時
参加者 : 3名
今回もいつものように私の挨拶から始まりました。 ~坂村真民先生の「二度とない人生だから」をテーマにして語り合いました。
その後、小学校の道徳の本から「『ミレーとルソー』本当の友だち」を題材にして
話し合いました。
あらすじ:
フランスの画家ミレーの『晩鐘』や『落穂拾い』は、今も世界の名作として、不滅の光を放っています、しかし、『つぎ木をする農夫』をかいたころのミレーは、絵は少しも売れず、バルビゾンの村の農家の物置で、食うや食わずの生活をしていました。バルビゾンには豊かな自然がありました。美しい自然の風景を絵にしようという画家が何人か、前から住んでいました。その画家たちと、農夫の姿をかこうとするミレーとは、心が通い合いました。ことに、ミレーより二つ年上の、テオドール・ルソーという風景画家とは親しくなりました。ルソーはパリでも認められて有名になっていましたが、ミレーを励まして言いました。「君がバルビゾンに来てくれて嬉しいよ。この前、君がパリの展覧会で入選した『みをふるう農夫』という作品は、僕も見た。僕がかく風景画とはとはちがうけれど、すばらしかった。僕が農村の風景の全体をかくとすれば、君はその風景の中に生きている農民を大きく大きく取り上げてかいている。おたがいのため、このバルビゾンはすばらしい村になるだろう。」「ありがとう、ルソー君。そう言われると、僕はどんなに心強いかしれない。」ミレーは、疲れも知らずに、村中を歩き回り、スケッチしました。沢山のスケッチをもとに、カンバスに向かって次から次へと油絵を仕上げていきました。とはいっても、ひどい貧乏暮らしでした。村では、看板かきの仕事もありません。ときたま、スケッチが売れるくらいのものです。カンバスや絵の具を買うことが出来なくなるどころか、その日のパンを買えないことも当たり前のようなありさまでした。そうしたとき、友達のルソーが、通りすがりに立ち寄ったようなふりをして、一包みのパンをおいていくこともありました。
ある冬のことです。ろくに食べ物がないうえにストーブにたくまきも買えなくて、ミレー
一家は、寒さに震えていました。「ミレー君、いいしらせです。」とびこんできたのは、ルソーでした、「君の絵を買いたいという人があってね、僕が頼まれて代わりにやってきたんだ。」「ルソー君、うそじゃないだろうね。今絵が売れたら、天国へ行けるような気持ちだよ。たとえスケッチ一枚だって、助かる。」「ダメダメ。スケッチじゃたいしたお金にならない。このあいだ、君が完成した絵にしよう。あの『つぎ木をする農夫』がいい。僕は傑作だと思う。作品も値段も任せられているんだから、けっして安く売ったりしてはいけないよ。さあ、これくらいならどうだろう。」ルソーは、何百フランかのお金を、ミレーの手に渡しました。「ありがとう。こんな値段で売れるなんて夢のようだ!僕の絵を買ってくれるという人によろしく言ってくれたまえ。」「いいとも、伝えておくよ。」ルソーは、カンバスを抱えると、直ぐに帰っていきました。
それから数年後のことです。
ミレーは、近頃さっぱり姿が見えないルソーのことが心配になり、かれの家を尋ねました。ルソーは病気でベットに横になっていました。「よく来てくれたね。」ルソーは、よわよわしく手を差し伸べました。「早く元気になって下さい。子供たちが、君の来ることをとても楽しみに待っているんだよ。」ミレーは、ルソーをなぐさめはげましながら、ふと目を上げて、「はっ」と息をのんでしまいました。ルソーの寝室の壁に、わすれもしない、あの『つぎ木をする農夫』が、かかっているではありませんか。おどろきのあまり、しばらくは声も出ませんでしたが、ミレーは、すべてを感じ取りました。「そうだったのか、ルソー君。」ミレーは、ルソーの手を固く握りしめ、ハラハラと涙を流すのでした。
話し合った題材:
1,「本当の友だち」とは、どのような人だと思いますか?
2,「そうだったのか、ルソー君。」と言った時のミレーはどんな思いだったのかな?
3,なぜ、ルソーはミレーにだまって絵を買ったのでしょうか?
4,ミレーとルソーのような関係を、物語や伝記の中から探してみましょう。
というテーマで、語り合いました。
その後、
10月17日福岡大学病院がん相談支援センターで開催される「たんぽぽの会」に牧原は参加でもうお1人はオンラインで参加と決まりました。
最後に、
一生覚えておきたい『おばあちゃんの教え』についても語り合いました。
回を重ねるたびに少しづつではありますが、皆の魂が何ミリかではありますが大きくなっていることに気付かされました。
NPO法人マザーズドリーム 牧原
※サポートメイト(伴走支援)は商標登録済です。