第44回オンラインカフェ会 

2025年1月21日(火)20時~21時 

参加者 : 2名  

いつものように私の挨拶から始まり、坂村真民先生の「二度とない人生だから」を唱和し「二度とない人生だから」について、私たちはどう生きていけば良いのか等について語り合いました。 

其の後、小学校6年生授業で使われる道徳の本に掲載されている「君の声が聞きたい」をテーマに語り合いをしました。 

~あらすじ~ 

  • 母親は、病室のベットのそばで、泣きくずれた。ひろしは、交通事故で脳に重い障害を受け、意識が戻らなくなってしまったのだ。看護師の神谷さんは、深い悲しみにしずむ母親とひろしの様子を見て、なんとかしなければと強く心を動かされたのだった。「ひろし君は生きているのです。看護の力で意識を取り戻せるはずです。なんとかやってみましょう。」神谷さんは、医師と相談し、仲間の看護師によびかけた。こうして、ひろしの意識をもどす介護の方法を探す勉強会と、それを基にした看護が始まった。しかし、それは大変な仕事だった。一度失った意識を回復させる方法は、まだ明らかにされていなかったからである。 
  •  神谷さん達は、まず、ひろしに元気な時と同じ生活のリズムを創り出すのが大切だと考えた。朝、顔を洗い、歯を磨く。着替え、手足のマッサージをする。音楽を聞かせ、話しかける。ひろしが自分でそれらのことをしているかのように、手助けをするのである。 
  •  毎日が楽しい方法を探しながらの看護だった。しかし、数か月経っても思うような変化はあらわれなかった。(何とかしなければ。もっと良い方法があるはずだ。) 
  •  神谷さんは、意識のない患者の看護記録を手当たり次第に読んだ。その中に、患者が温度の変化を感じているのではないかと思える記録が見つかった。「そうだ。おふろにはいってはどうだろう。」 
  •  医師と相談して、ひろしをお風呂に入れてみた。」何度目かの時だった。「あっ、見て!見て!ひろし君を。気持ちよさそうな顔をしている。」「本当だ!手もまっすぐに伸びている。」つきそいの看護師が口々にさけんだ。新しい看護方法の発見だった。これをきっかけに、ひろしは、わずかだが、声や音に反応するようになっていった。そして、友達が来た時にも、身をうごかし、すこしほほえみをうかべるのだった。(ひろし君の意識は戻り始めている。すこしでも、思っていることを声に出せるようにしてあげたい。) 
  •  神谷さんは、本や資料を読み、みんなとさらに勉強会と看護を続けた。ところが、どうしてもこれ以上の変化はあらわれてこなかった。 
  •  思い悩んだすえ、神谷さんは、もう一度脳についての学習を始めた。そして、あるページを読んでいるとき、ハッとした。 
  • 脳には、座る、立つ等の姿勢を感知して、動けるように血液の量を調整する働きがある。長い時間を寝たままだと、この動きが弱くなる。ところが、もう一度、座る、立つなどの練習をすれば、もとのようになる可能性があるというのだ。「そうだ。ひろし君を座らせたり、立たせたりしてみれば、効果があるかもしれない。」 
  •  神谷さんの話を聴いた医師や看護師はビックリした。ひろしのような患者を座らせたり、立たせたりすることは、これまで例がなかったからである。 
  •  しかし、神谷さんの意見を入れ、ひろしへの新しい看護が始まった。腹ばいにさせたり、すこしづつ手足を動かせたり、また、お風呂に入れて立たせたり、しゃがませたりした。 
  •  つらかったのだろう。ひろしの目からは、涙が出ていた。神谷さん達は、はげましながら、粘り強く練習を続けていった。 
  •  ひろしの回復はめざましく、数か月後にはたてるようになり、自分の気持ちを、身体の動きで伝えられるようにもなっていった。 
  •  そんなある日。ひろしの歩行練習を終えて病室に戻った神谷さんは、自分の耳をうたがった。ひろしの声を聞いたのだ。「あ・り・が・と・う・・・・。」とぎれとぎれだったが、しっかりとした言葉だった。ひろしの目には、なみだがいっぱいたまっていった。」「ひろしくんが話した!ひろし君が!」看護師の一人が歓声を上げ、神谷さんの手をにぎった。神屋さんは、大きくうなずきながら、ひろしをしっかり抱きしめてなみだを流す母親とひろしをしっかりだきしめて涙を流す母親とひろしの様子を、じっとみつめていた。 

~学び~ 

・ ひろし君に変化が起こったのはなぜだろう。 

  • 神谷さんが勉強と看護に取り組み続けたのはなぜでしょう。 
  • 看護師の神谷さんの生き方から、あきらめずに工夫し続けることのたいせつさについて考えましょう。 
  • ひろし君が、話が出来るほど回復したのはどうしてかな? 
  • 神谷さんの生き方から学んだことをまとめ、話し合いましょう。 
  • 命を救うために、研究や試みを続けたひとについて調べましょう。 

例:北里柴三郎、野口英世 

カフェ会を重ねるたびに少しづつではありますが、私達の魂が何ミリかではありますが大きくなるような内容を取り扱っていこうと、思っております。 

NPO法人マザーズドリーム 牧原 

※サポートメイト(伴走支援)は商標登録済です。 

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