1.2024年6月期の連結決算で売上高が初めて2兆円を突破し、35 期連続の増収増益を達成した。35期増収増益を続けられたのは、失敗を認めてきたからです。果敢なる挑戦をし、失敗したら速やかに撤退する。それが創業者の安田隆夫(創業会長兼最高顧問)の哲学です。小売業で極めてイレギュラーで、かつ重要な経営判断は商品と店舗の減損です。他の会社よりも単年度の減損は大きいと思います。それでも増収増益を重ねられている。チャレンジして速やかに撤退し、良いものだけ残していくことに、私は忠実でありたい。
2.際立っているのは個の力です。従業員の一部が頑張っているのではなく、大多数の人が経営に参画している。過去のネガティブなことをポジティブな力に変えている。それが私の未来に対する楽観的な見方につながっています。
(参考:「日経ビジネス」2024 年9 月9 日号)