1.「スーパーインテリジェンスは数千日以内に誕生する可能性がある」。9月23日、米オープンAI創業者のサム・アルトマンCEОは、人類よりはるかに賢いAIの誕生時期について、自身のブログでこう予言した。「知性の時代」と題したこの投稿で、アルトマン氏は「AIは規模が拡大する、性能は高まり、世界中の人々の生活を改善する」と指摘した上で、「気候の改善や宇宙コロニーの建設、物理学の発見といった驚くような成果が、やがて当たり前になるだろう」と自身の見解を披露した。
2.米ボストンコンサルティンググループの予測によれば、生成AIの市場規模は年平均66%の急成長を続け、27年には1200億ドル規模に達するという。米アクセンチュアの調査によれば、日本の労働時間の44%は生成AIによって自動化、もしくは大幅に強化される可能性がある。高年収のホワイトカラー産業である証券や保険、銀行の金融業界は業務の約7割と、特に影響が大きいと予想されている。
3.これほどインパクトがあるにもかかわらず、日本企業の生成AIの活用は進んでいない。帝国データバンクが今夏、約4700社を対象に調査したところ、生成AIを「活用している」と回答した企業は17.3%、「活用しておらず予定もない」は約半数を占めた。それらの理由として「AI運用の人材・ノウハウ不足」が5割を超えた。
(参考:「週刊ダイヤモンド」2024 年10 月12・19 日号)