第43回オンラインカフェ会

2024年12月17日(火)20時~21時 

参加者 : 2名  

今回は3名の予定でしたが、家族中がインフルエンザにかかり、急遽欠席となりました。 

いつものように私の挨拶から始まりました。 

最初に、福岡大学病院がんセンターで開催されている2か月に一度の「たんぽぽの会」にNPO法人マザーズドリームはどのように関わっているかのご質問が依然ありました。その回答として、福岡大学病院もNPO法人マザーズドリームも患者会を運営する主催者側としての参加であり、福岡大学病院もNPO法人マザーズドリームと「共同開催」であるという見解で一致したことを伝えました。 

2月19日(木)のたんぽぽの会が始まる前に、福岡大学病院とNPO法人マザーズドリームの共同開催である、というアナウンスをされてから「たんぽぽの会」が始まる様になります。 

11月4日の私の転倒後の怪我の話をした後、小学校6年生授業で使われる道徳の本に掲載されている「温かいおまんじゅう」をテーマに語り合いをしました。 

~あらすじ~ 

「温かいおまんじゅう」 

「ゆうや、おまえは、礼儀をしらないなあ。」「えッ、ちゃんと『ありがとう』って言ったよ。」 

おじいちゃんが急にそんなことを言うものだから、ぼくは、やっていたゲームをやめて、家族の方を見た。 

今日は、おじいちゃんとおばあちゃんがぼくの家に遊びに来る日だ。久しぶりに会うのだけれど、ぼくはかったばかりのゲームに夢中になっていた。おじいちゃんとおばあちゃんは、重そうな紙袋を持ってやってきた。「いらっしゃい。」げんかんのあいさつもそこそこに、ぼくはゲームの続きを始めた。「ゆうや、おじいちゃんがおみやげに、あなたの大好きなお饅頭を買ってきてくれたわよ。」「ありがとう。」 

・・・そうだ。ぼくは確かに「ありがとう」とお礼を言ったのだ。「いらっしゃい。」とちゃんとあいさつもしたし、おみやげをもらったから、お礼だって直ぐに言った。だけど、おじいちゃんは、「礼儀をしらない」と言う。 

ちょうどそこに、「ピンポーン」とチャイムが鳴った。となりのさおりさんだ。さおりさんのうちとは、親同士が仲良しで親戚みたいな付き合いをしている。うちにもよく遊びに来るので、おじいちゃんとおばあちゃんにも何度かあったことがある。 

「こんにちは。」さおりさんは、おじいちゃんとおばあちゃんに、にっこり笑ってあいさつをした。「おお、さおりさん。ひさしぶりだね。」お説教をし始めていたおじいちゃんは、急に表情をくずして、さおりさんの方を見た。「さおりさん、これ、おみやげ。いつものまんじゅうだけどね。」「ありがとうございます。うれしいです。あら、まだあったかい。」と、笑顔でお礼を言った。「でも、こんなに持ってくるのは重かったのじゃありませんか?」「いやいや、わたしはだいじょうぶだよ。それより、さおりさんに喜んでもらえてうれしいよ。それにしても、さおりさんは、礼儀正しいね。うちの孫は礼儀が分かっていなくて困ったもんだよ。」と、おじいちゃんは言った。二度目だ。僕はチョッとむっとした。「ぼくだって、ちゃんとあいさつもしたし、おまんじゅうのお礼も言ったよ。」「そうだ。ちゃんと聞いたよ。でも、お前の挨拶やお礼には足りないものがある。」「足りないもの?」「もう、お前も6年生だ。何が足りなかったのか、よく考えてみなさい。」おじいちゃんは、そう言うと話題を変えて、さおりさんやお母さんたちと話し始めた。 

(何が足りなかったのかなあ。) 

ぼくは、おじいちゃんの言った、「足りないものがある」という言葉が心に引っかかった。ぼくと、さおりさんはなにが違うのだろうか。そもそも、「礼儀」って何なのだろう。内にあった辞書でその意味を調べてみた。 

礼儀とは、人と交わるときに相手に敬意を表すあいさつ、言葉遣い、動作などの行動のしかた。「敬意?」また、調べた。敬意とは、どうやら、「相手を大切にしようとする気持ち」らしい。 

(相手を大切にする気持ちか・・・。)心の中でつぶやいた。そして、今日の自分の態度を振り返った。さおりさんが礼儀正しくて、ぼくには足りないことがあることが分かった。「おじいちゃん、ごめんなさい。おじいちゃんの言った意味がよく分かったよ。」おじいちゃんとおばあちゃんはびっくりして、頭を下げた僕を見ている。「宅急便もあるのに、重いお饅頭を持ってきてくれたのは、少しでも温かいうちに食べさせたいと思ったからなんだよね。ありがとう。」と言って、もう一度頭を下げた。「おおっ。これで礼儀知らずはいなくなったなあ。ゆうやも礼儀の本当の意味が分かって良かった。さすが六年生だ。」と言って笑った。「じゃあ、せっかくのお饅頭を温かいうちに頂きましょう。」「おいしい。このお饅頭が一番だね。」おじいちゃんの心のこもったお饅頭は、やっぱり美味しかった。 

~学び~ 

  • おじいちゃんがゆうやさんに、「礼儀を知らない」と言ったのは、なぜかな? 
  • ゆうやさんの「たりないもの」は、何だったのだろう。 
  • ゆうやさんの変わったのは、どうしてかな? 
  • 「本当の礼儀」が表れるような挨拶をしてみましょう。そして、その時の相手の様子や、自分の気持ちの変化から感じたことを考えてみましょう。 

 ・ 「本当の礼儀」とは、どんな礼儀なのでしょうか?考えたことをまとめてみました。 

カフェ会を重ねるたびに少しづつではありますが、私達の魂が何ミリかではありますが大きくなるような内容を取り扱っていこうと、思っております。 

NPO法人マザーズドリーム 牧原 

※サポートメイト(伴走支援)は商標登録済です。  

>NPO法人マザーズドリームでは、いつでも寄付を受け付けています

NPO法人マザーズドリームでは、いつでも寄付を受け付けています

NPO法人マザーズドリームの活動にご協力ください。