No.816 世界の富裕層が見た日本    矢吹紘子(通訳案内士) 

 

1.訪日外国人旅行者、中でもグローバル企業のトップやハリウッド関係者、国を代表する富豪一家のメンバーといった超富裕層。そんな彼らが今、名だたる観光地を差し置いて日本を選んでいます。その理由は、人の温かさ、懐かしい光景、そして秩序だった安全な社会という3 つの要素が絡んでいるようです。 

2.代々続く老舗商店の京町家でお家も見学させてもらいました。そこで最も興味を示したのは、居間の片隅に控えめに鎮座していた仏壇でした。中でも、年季の入った過去帳(故人の名前や命日が記載されている蛇腹式の手帖)でした。先祖を祀り、仏壇という目に見える形で継承する日本人の感覚に、温かみと親近感を覚えるようです。 

3.ドラッグストアなどの商店で表に商品を陳列する様子も、驚嘆の的です。なぜならアメリカなどの都市部では万引きや窃盗が日常化しているからです。軒先に観葉植物や盆栽などを並べる民家も同様で、「パリだったら一晩のうちに全部なくなる」と、フランス人政治ジャーナリストは言っていました。 

(参考:「週刊ダイヤモンド」2025 年5 月10 日・17 日号) 

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