
1.停滞が続いたパナソニック、急成長を遂げたダイキン。それぞれの評価は30 年で一変した。電機メーカーとして唯一、単独でパビリオンを大阪・関西万博に出展するパナソニックホールディングス。従業員に割引価格で販売する分も含めて20 万枚もの入場チケットを購入するなど、関西大手企業の代表格としてその矜持を見せつけている。しかし、業績や資本市場からの評価に目を向けるとその実態には余裕がない。
2.同じく関西地域のエアコン大手、ダイキン工業とパナソニックの過去30 年の時価総額を比較すると、パナソニックのピークは2000 年の約6 兆円。その後は2 兆円から4 兆円で推移している。一方、ダイキンの時価総額はリーマンショックなどで一時的下落したが、23年まではほぼ右肩上がりで8兆円強まで上昇した。直近の関西企業時価総額ランキングでは、パナソニック5位、ダイキンは4位につけた。
(参考:「週刊東洋経済」2025 年4 月12 日号)