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耳より情報

  • 2024年6月1日

人生とはいま、この時を生きていくこと  佐治 晴夫(理学博士、現在、リベラルアーツ教育の実践を全国的に展開している) 

1.私は人間の寿命について、いつしかこう思うようになったのです。私たちは身近な人や友人など「他者の死」に遭遇(そうぐう)します。これは現実として受け止めることができる。しかし、自分が死ぬ「一人称の死」は意識することができません。人間は生まれた時も死ぬ時も覚えていないんです。だとしたら、自分にとっての時間とは一体何なのだろうかと。  2.カトリック教会の司教で哲学者だったアウグスティヌスは […]

  • 2024年5月31日

古典に学ぶ  常に「相手のため」を思う視点 

1.それには、状況を見極める知恵と経験が要ります。しかし、焦らず実践を重ねていけば、やがて適切な加減が体得できるでしょう。  2.どんな時も忘れてはならないのが、常に「相手のため」を思う視点です。また自分自身がいつでも人のために動ける力をつけておくことも、利他の実践には欠かせないポイントです。 (参考:名取芳彦監修「空海 道を照らす言葉」):河出書房新社__ 

  • 2024年5月29日

ダイキン工業の強さは高い自由度  竹崎雄一郎(フェアリーデバイセズ最高戦略責任者) 

1.ダイキンは、大企業でありながら、シリコンバレーの文化を持つ日本で珍しい会社だと思う。失敗を許容する文化や(人や組織に対して先に恩を与える)「ペイフォワード」の考え、業務時間の2 割を将来の創造的なビジネスを生むために割く米グーグルの「20%ルール」…。これらは今、日本企業が取り入れていこうというものだ。しかし、ダイキンは何十年も前からこうした取り組みをしてきたのだと思う。  2.また […]

  • 2024年5月27日

荷主優位の構造を変える未来へ 

1.物流危機の原因はどこにあるのか。物流2 法で運送業が免許制から許可制に変わったのが、1990 年だ。その後新規参入が相次ぎ、運送会社の数は約30 年で1.5 倍に膨張、「代わりはいくらでもいる」ため、荷主は買いたたき、優位な立場で運び手を選別するようになった。運送会社が増えたことで、仕事を次々と下請けに回す「多重下請け」構造が形成される。  2.仕事を仲介する「水屋」が暗躍しマージン […]

  • 2024年5月25日

日本の半導体産業がリードを保てなかった理由は何か 

1.一時は世界シェアで50%以上を占めていた日本の半導体産業がリードを保てなかった理由は何か。凋落(ちょうらく)した要因は二つある。1 点目はパソコンやスマートフォンといった家電製品の花形の変化の潮流を見落としたこと。そして2 点目はビジネスモデルの変化についていけなかったことだ。半導体が高性能化するにつれ、半導体の設計・開発や製造と、海外メーカーは自らの得意分野に特化していった。  2.その筆頭 […]

  • 2024年5月23日

古典に学ぶ  利他とは、バランスのとれた「おせっかい」 

1.利他とは、いい換えれば「おせっかい」のことですが、おせっかいも行きすぎると相手の負担になったり、自分自身が疲弊(ひへい)したりするからです。  2.仏教では、極端に走らず、ちょうどよいバランスを保つ「中道(ちゅうどう)」が大事だと考えます。利他の実践にも、その精神が重要です。中道の心で、自分も無理せず、相手のためになる行動を見極めていきましょう。  (参考:名取芳彦監修「空 […]

  • 2024年5月21日

企業は資本効率や競争力の向上へ努力  木内登英(野村総合研究所エグゼクティブエコノミスト) 

1.「物価高」「金融緩和」「円安」の三つの要因の間での循環、相乗効果によっていまの株高は成り立っていると考えられる。いまの株高現象は、物価高による名目値の水膨れに、異例の金融緩和が演出した金融相場が複合した様相といえる。しかし、三つの要因は、持続的なものとはいえないだろう。重要なのは、株価上昇が、日本経済や企業の成長力や生活水準の向上をもたらす国際競争力や労働生産性などの「実数値」の改善を背景にし […]

  • 2024年5月19日

「終身成長+共創力」(旭化成) 

1.総合化学メーカーの旭化成は、経営の持続可能性を高めるために必要な人的資本経営を実践する先駆企業の一つである。『人』によって成長を続けてきた同社は今、学び方改革にも挑戦している。目指すは「終身成長+共創力」である。旭化成の特徴は、『さん』付け文化に代表されるような風通しのよさで、一匹狼タイプだけでなく、協調型も多いという。  2.「人は財産、すべては『人』から」。これは、2022年に創 […]

  • 2024年5月17日

イノベーションと組織文化  オファー・ミンツ(オーストラリア・シドニー工科大学准教授)エリック・ナイト(オーストラリア・マッコーリー大学経営大学院教授) 

1.オファーミンツ氏とエリック・ナイト氏という2 人の経営学者がこのほど、学際的な学問的な背景のもと米シリコンバレーと米シアトルを視察した。そして業界全体を変えるようなイノベーションを生み出すために企業が活用すべき6 つの原則をまとめた。それは①リスクへの意欲②脱・現状維持③より良い世界の展望④リーダーの組み合わせ⑤脱・社内政治⑥望ましい世界のイメージ、の6つである。  2.企業の生命線 […]

  • 2024年5月15日

古典に学ぶ  相手のために行動する 

1.まず、人の利益になることを考えて行動する。これが利他の精神ですが、実は、そのほうが自分自身にとって楽であり、また物事もスムーズに進むのです。  2.あなたも、自分のために何かをやるよりも、相手のために行動するほうが身軽に動けると感じたことはないでしょうか。たとえば、大事な家族や友人、仕事相手のために何かしてあげる時は、モチベーションが上がるものです。   (参考: […]

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