- 2024年11月5日
トップの経営判断が「失敗を生んでいる」
1.トヨタ自動車や日本航空など名だたる企業で不正や過失が明らかになっている。背景にあるのが現場への負荷の高まりや組織風土の悪さだ。失敗の原因は現場ではなく、日々の経営判断にこそ内在している。労働災害も増加傾向にある。23年、休業4日以上の死傷者数は13万5371人と前年から約300人増え、3年連続の増加となった。 2.企業が直面する失敗の本質的な原因は、不正を働いた当事者や、過失を犯し […]
1.トヨタ自動車や日本航空など名だたる企業で不正や過失が明らかになっている。背景にあるのが現場への負荷の高まりや組織風土の悪さだ。失敗の原因は現場ではなく、日々の経営判断にこそ内在している。労働災害も増加傾向にある。23年、休業4日以上の死傷者数は13万5371人と前年から約300人増え、3年連続の増加となった。 2.企業が直面する失敗の本質的な原因は、不正を働いた当事者や、過失を犯し […]
1.今夏のパリ・オリンピックは久しぶりに興奮し、元気が出ました。一方、考えなければいけないのは、スイスのIМD(国際経営開発研究所)から毎年公表される「世界競争ランキング」です。日本はかって平成の初め頃は1位から4位の間で安定し、上位でした。しかし2024年には前年から三つ順位を落として38位、下降の一途を辿っています。オリンピックとは裏腹に、こちらは危機的な状況にあります。真に国家の大事であるに […]
1.パナソニック(旧松下電器産業)は2011年4月にパナソニック電工(旧松下電工)と三洋電機を完全子会社化。翌12年1月に3社は事業を統合し、1つのグループになった。それから12年。パナソニックHD全体の利益の「約3分の2が松下電工由来の事業が稼いだ利益」(関係者)ともささやかれる。裏を返せば、松下電器や三洋電機由来の製品やサービスは思うように利益を上げておらず、グループ全体の業績も低迷している。 […]
1. 朝は、清らかな谷川の水を一杯飲んで命の糧とし、夕方は山の霞(かすみ)を一口食べて心を養う。まるで仙人のようですが、これは、空海が高野山で過ごした日々を綴った文です。 2. 清冽(せいれつ)な気に満ちた高野山で、空海は大自然に抱かれながら修行三昧の毎日を送りました。霊山にあふれる自然の精気が精神性や感性を高めました。 (参考:名取芳彦監修「空海 道を照らす言葉」):河出書房新社__
1. 東京ディズニーシーの開業からまもなく23 年。オリエンタルランドが新たな事業として目をつけたのは、またもや「海」だった。オリエンタルランドは7月9 日に会見を開き、船旅を提供するクルーズ事業に参入すると発表した。船を新たに建造し2028 年度の就航を目指す。まずは首都圏の港発着で、2~4泊のショートクルーズを運航する。 2.船内はテーマパークそのものとなりそうだ。ディズニーキャラ […]
1.生成AIなどの技術革新が世界を変えようとしている今、イノベーションを支えるのは高度で専門知識を持つ人材だ。その対象となる指標の一つが博士号取得者数だ。主要国では、インターネットが普及した2000 年以降、博士号取得者数が大幅に増加している。トップの英国が人口100 万人当たり340 人、ドイツが同338 人、韓国が同317 人、米国が285 人と続き、韓国と米国は倍増の勢いだ。 2 […]
1. うつ病で休職する人の中で、最も多い原因が「上司との関係」です。心を病む社員が多い会社には共通点があります。売り上げなど成果を強く求めながら、社としての方針を示さず、社員に負荷を与えるのです。例えばライバル企業の新製品にシェアを奪われたら、本来会社として対策を立てるべきですが、それをせず「何とかしろ」と現場社員を追い立てたりします。 2. 何とかするのは管理職の仕事です。でも、実は […]
1. 長年続けてきた考え方を変えるには、ある程度の時間はかかります。そんな時に、自己否定や後悔を繰り返すのは、得策ではありません。「迷いの再生産」につながるのですから。 2. つまずいたら、改善しながら取り組めばいいのです。その過程を繰り返すうちに、必ず変化を実感できる時が来ます。焦らず進みましょう。 (参考:名取芳彦監修「空海 道を照らす言葉」):河出書房新社__
1. 米調査会社ギャラップによると、米国でエンゲージメントを持って働いている人の割合は24 年2 月時点で30%にとどまり、過去10 年で最も低かった。最低限の仕事だけをこなす「静かな退職」や、オフィスに短時間だけ顔を出す「コーヒーバッジング」のまん延を示す数値だ。 2. ボブ・ケレハー(米コンサルティング会社社長)氏は、「静かな退職者を、エンゲージメント向上の可能性を秘めた従業員と捉え直すべき […]
1.曹洞宗(そうとうしゅう)を開かれた道元に「四(し)運(うん)を一景(いっけい)に競う」という言葉があります。四運とは人生でいえば生老病死。あるいは愛する日があれば憎む日もある。成功する日があれば失敗する日もある。そういう人生の諸々を道元は四運と言う言葉で表現され、いかなる時も落ち込んだり逃げたりせずに、同じ姿勢で一歩進んですべてを豊かな景色と受け止めよ、と論されています。私は病気をしてしみじみ […]