- 2025年1月11日
No.720 社外取締役はオーナーと刺し違える覚悟を持て 八田進二(青山学院大学名誉教授)
1.上場企業のガバナンスの議論は所有と経営の分離がスタートです。つまり、業務執行と監督を明確に分けなさいということが前提になっています。しかし、オーナー企業の場合は、必ずしも所有と経営が分離していません。実は、これまでオーナー企業は、オーナー自身がガバナンスを利かせてきたといえます。仕組みなどではなく、オーナーや創業家の存在自体がガバナンスとなっていたのです。従業員は安心し、逆らうこともない。 […]