- 2021年5月5日
耳より情報2021年5月No.15
社長自らプレゼンテーション(インド進出) 鈴木修(スズキ代表取締役会長) 1.約43年にわたりスズキのトップに君臨した鈴木修会長(91歳)。浜松の弱小メーカーをグローバルな自動車メーカーに育て上げたカリスマは今年6月で取締役を退任する。修氏がスズキの社長に就任したのは1978年で48歳だった。社長就任の翌年に発売した軽自動車「アルト」では、「エンジンを取ったらどうだ」と、徹底的にコストを削り、既存 […]
社長自らプレゼンテーション(インド進出) 鈴木修(スズキ代表取締役会長) 1.約43年にわたりスズキのトップに君臨した鈴木修会長(91歳)。浜松の弱小メーカーをグローバルな自動車メーカーに育て上げたカリスマは今年6月で取締役を退任する。修氏がスズキの社長に就任したのは1978年で48歳だった。社長就任の翌年に発売した軽自動車「アルト」では、「エンジンを取ったらどうだ」と、徹底的にコストを削り、既存 […]
この世は耐え忍ぶ所 横田南嶺(臨済宗円覚寺派管長) 1.仏陀(ぶっだ)は、まさしく「一切いっさい皆かい苦く」と説かれ、「四苦八苦」と説かれた。「四苦」とは生老病死(しょうろうびょうし)であり、生まれる苦しみ、老いる苦しみ、病の苦しみ、死の苦しみを言う。いずれもが思うようにならないのである。思うように生まれることも、老いることもできない。病もまた思うようになるものではなく、死に至ってはなおさらだ。2 […]
両利き経営では足りない、4象限管理を大胆に回転させる 小林喜光(三菱ケミカルホールディングス会長) 1.経営者の条件は年齢では決まらない。年を重ねれば情報が蓄積されアドバンテージにもなるが、勉強を重ね頭のアップデートができなければ「老害」にも成り得る。時代を読み、会社を変えていくビジョンを持ち、社会に貢献しながら貪欲に稼ぐ。苦しくてもこれらを持ち合わせていればトップにふさわしいだろうし、これらを失 […]
王道は人間行為の定規 (解説)試みに余の希望を述ぶれば、法の制度はもとよりよいが、法が制定されておるからと云って、一も二もなくそれに裁断を仰ぐということはなるべくせぬようにしたい。もしそれ富豪も貧民も王道をもって立ち、王道はすなわち人間行為の定規であるという考えをもって世に処すならば、百の法文、千の規則あるよりも遥かに勝った事と思う。 (参考:渋沢栄一「論語と算盤」):国書刊行会
2030年、仕事を激変させる「7つのキーワード」 1.パンデミック…感染症で人の移動が制限される。一方で、リモート化が進む。2.DX…企業がデジタル技術で業務や組織を変革するる。3.AI・ロボット…知的労働をAIが、肉体労働はロボットが奪う。4.脱炭素…ガソリン車が電気自動車に置き換わる等、産業構造が一変する。5.ジョブ型雇用…年齢や社歴でなく、職務で社員が評価される。6.ギグワーク…隙間時間を利 […]
見識と胆力を備えた謙虚さ(応対辞令) 數土文夫(JFEホールディングス名誉顧問) 1.かの老子は説いています。「人を知る者は智なり。自ら知る者は明なり」(人を知ることは智者に過ぎない。自分自身を知ることを最上の明とすべきである)。他者について知ることは重要ですが、自らについて知ることはさらに重要であり、難しいことでもあります。老子とほぼ同時代のギリシャの哲学者・ソクラテスは、「知る」とは「知らない […]
「モノ売り」に加え「運用・保守」に新たな商機 杉山武史(三菱電機社長) 1.これまで、いわれる「モノ売り」だけではなく、運用とか保守といった、モノを売った後に顧客が使う期間に商売するようなビジネスにしてこなかった。そこに我々の弱さがありました。例えば、電力の事業では、我々は発電機や変圧器をつくって、それを売って収益を得ていました。ところが大型発電所の新設がなくなり、小規模な発電所ばかりになってきた […]
ここ一番深く研究する (解説)多年の関係によって資本家と労働者との間に、せっかく結ばれたところの言うに言われぬ一種の情愛も、法を設けて両者の権利義務を明らかに主張するようになれば、勢い疎隔さるるに至りはすまいか。それでは為政者側が骨折った甲斐もなく、また目的にも反する次第であろうから、ここ一番深く研究しなければならぬところであると思う。 (参考:渋沢栄一「論語と算盤」):国書刊行会
「アート思考」に企業が注目 1.ビジネスの場で、美意識や感性を基にした新しい発想「デザイン思考」「アート思考」が注目され、企業がクリエイティブ職以外でも美術大学、芸術大学生に注目するようになっている。私立の有名美大の一つ、武蔵野美術大学では、「ここ数年、美大生が持つ思考力や課題、解決力を求める企業が増えている」ということから、2019年に「造形構想学部・クリエイティブイノベーション学科」を新設した […]
いざというとき社員から借金できるか(松下幸之助) 東昌樹(日経ビジネス編集長) 1.経営の神様と呼ばれたパナソニック創業者の松下幸之助さんも幾多の困難を乗り越えました。「好況よし、不況さらによし」といった不況にまつわる言葉を多く遺した幸之助さん。著書の中で「いざというときに社員から借金できるか」と問いかけます。不景気で資金が不足し銀行も金を貸してくれない時に、社員の貯金がいくらあるかを考え、「いざ […]