耳より情報2022年3月 No.186

このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。

22年の勝ち組(リベンジ消費の先を描く)

1.外食や小売り、観光分野の企業は新型コロナ禍で大打撃を受けた。だが現在は、外出自粛(じしゅく)の我慢を重ねた消費者が活発に動き出す様子が見られる、富裕層もけん引役となり、2022年は「リベンジ消費」が盛り上がる公算が大きい。リベンジ消費の先を見据えて生き残り策を探ってきた企業の一つに、「塚田農場」がある。緊急事態宣言で店舗を休業させている間にも、人材育成とDXに取り組んだ。改革のキーワードは「居酒屋チェーンから専門店へのシフト」だ。コロナ禍の中で焼き鳥、すしの調理スタッフの育成に取り組んでいた。
2.居酒屋大手のワタミも専門店シフトの動きを加速させる。20年10月から焼き肉業態へ本格参入として「焼肉の和民」を立ち上げていたが、21年12月8日には新たにすし業態への参入を発表。1号店を東京都墨田区に開いた。消費者が「目的来店」の傾向が強まっているとみて、焼き肉とすしを両輪に経営を立て直す。だが、リベンジ消費を捉えるだけでは足りない。その先にある市場の姿を描き、工夫を続けた企業こそが22年の勝ち組になる。

(参考:「日経ビジネス」:2021年12月27日・2022年1月3日号)

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