このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
「しあわせは涙のあとに届くもの」アサヒビール 社友 福地茂雄
1.「しあわせ」は、「仕合わせ」とも「幸せ」とも書かれ ます。「仕合わせ」という言葉が使われるようになったのは室町時代で、良きにつけ悪しきにつけ「巡り合わせ」を語源とするといわれます。それが江戸時代に至って、幸運な事態を「仕合わせ」と言い始めたようですが、定かではありません。一方の「幸せ」という表記は、「幸」という漢字から変遷(へんせん)して用いられよう になったとも聞きます。
2.ノートルダム修道会のシスター、ジャンヌ・ボッセさんは著書の中で、「悲しいことやつらいことがあっても、そのあとにしあわせはやってくるのです。泣いて過ごす日があっても、それがずっと続くわけではないのです。しあわせは、涙のあとにきっと届くのですから」(「しあわせは涙のあとに届くもの」)と述べておられます。「しあわせ」は、その人その人の心の持ちようで決まる、と私は信じています。
(参考:「致知」2022 年 9 月号)