耳より情報2022年12月 No.318

このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。

君子は担 た ん として小人は怯えている 田口 佳史(東洋思想研究家)

1.「君子」、立派な人間は「担(たん)」とは「平(たいら)なり」とあるように、平静な心の持ち主で、心の動揺というものがない。何故ないのかといえば、天命を知り、天理の何たるかをよく承知しているからです。自己の天命を果たすことに一路(いちろ)邁進(まいしん)しているから、気持ちがゆらぎ、ぐらつくことがない。天理、天然自然の道理、人の行うべき正しい道を知っているから、心が定まっている。心がこの様であるか ら、容貌(ようぼう)も「蕩蕩(とうとう)」、のびのびと、ひろびろとしているのです。冬の寒い日に、日向(ひ なた)ぼっこでもするようなもので、こちらの心もぽかぽかと暖かになるような人物です。

2.小人はどうかといえば、「長(とこし)なえに」、いつまでも変わらずに、「戚戚(せきせき)」,こせこせと何かに怯(おび)えるようだといっているのです。どうしてそうなるかといえば「疚(やま)しい」ことがあり、それが心の憂いと、懼(おそ)れをもたらしているというのです。

(参考:「致知」2022 年 12 月号)

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