1.日本銀行が膨大なお金を持っていて、株を買いまくったから株価が上がっているのです。それは投資家にとっては良いのですが、日本にとっては良くありません。さらに言うと、日銀はお金を刷りまくっていますよね。そのお金が株式市場に流れ込んでいます。それは株高のセオリーの一つですが、それよりも主な要因は、日銀が株を買いまくっていることです。
2.日本は人口減少という深刻な問題を抱えています。国の借金も長い間、天井知らずに膨れ上がっています。成長期待の高いキーワードが出現して、中央銀行が関連の株を大量に買う。こうなると株価が上がるので投資家にとっては大もうけするチャンスです。でも、国にとっては借金が増えるだけ。良いことではありません。日本企業の実力で株価が上っているわけでもありません。
(参考:「週刊ダイヤモンド」2024 年3 月16 日号)