古典に学ぶ  自分より相手を優先する

1.そんな菩薩の心は、「慈悲を根本とて、人のためにできることは何かを、自分のことより先に考える心である」と空海はいいます。菩薩とは何かというと、人々の苦しみを抜き、楽を与えることです。 

2.仏教では、これを「抜苦与楽(ばっくよらく)」と呼びますが、簡単にいうなら「放っておけない」という姿勢だといっていいでしょう。そこには、自分より相手を優先する「利他」の心があります。 

(参考:名取芳彦監修「空海 道を照らす言葉」):河出書房新社__ 

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