1.2024年12月期は売上高1兆円を突破する見通しです。成長を続けられた理由は3つ要因があると思っています。一つは、競合に機能で勝るといった商品の独自性。もう一つは、事業ポートフォリオが成長を続けられる構造にあること。赤ちゃんからお年寄りまで消費者を抱え、仮に子どもが減ってもペット向けが増えるなど補完する構造にあります。最後の一つが、1番目と2番目の要因を維持するために利益の再投資を愚直に続けてきたことです。
2.企業の価値には財務的な価値だけでなく、非財務の価値(普遍的な価値)もあります。後者については社会課題の解決を通じて実現していくつもりです。財務と非財務の取り組みは表裏一体の関係で、社会課題への貢献が社員のモチベーションにつながっています。最初は全然儲からないんですよ。それでもロングスパンで取り組み続けると、社員の思いのベクトルが事業と一致してきます。
3.頑張った人に報いることが公平だと思います。最近は初任給を引き上げる会社が多く、うちでも上げるには上げましたが、内定者の段階から差を付けています。社会人の基礎能力として必要な英語力を身に付けていたり、情報処理の国家資格「ITパスポート」に合格していたりすれば給与に上乗せされます。単純なベースアップよりフェアだと思います。
(参考:「日経ビジネス」2024 年10 月21 日号)