
1.世界トップのビジネススクール、米ハーバード大学ビジネススクール(HBS)で、日本の老舗ファミリービジネスを題材にした白熱講義が展開されている。教材の一つが、老舗和菓子店「虎屋」のケースである。
2.虎屋は、約500 年前の室町時代後期に京都で創業し、古くから「皇室御用達」の高級菓子店という地位を築いてきた日本を代表する老舗企業である。一方、明治初期の東京遷都に伴う東京進出、関東大震災、第二次世界大戦、戦後の経済成長に合わせた店舗網の拡大、若い世代の和菓子離れなど、時代の変化という大波を何度も乗り越えてきた歴史を持つ。
3. HBSの学生達は、ケースを通じて、こうした虎屋の歩みを知った上で、ケースの主人公である若き経営者の立場になって、様々な経営判断について考えを深める。例えば、歴史と伝統を背負う経営者として、顧客層の拡大をどう考えるべきか、海外展開を進めるべきか否か、次世代への事業承継はどうあるべきか、といった経営判断である。
(参考:「週刊エコノミスト」2026 年9 月15 日号)