CATEGORY

耳より情報

このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。

  • 2025年4月25日

No.775 グローバル基準ならば100%株主代表訴訟を起こされている    高岡 浩三(前ネスレ日本社長) 

  1, 今回生じたフジ・メデイア・ホールディングスの問題で感じることは、日本の取締役会は経営をチェックする能力がない、ということです。経営のプロではない。先ずは、最低でも取締役の過半を社外にする。日枝氏が相談役でありながら取締役メンバーとして残っているなんておかしいです。一般論にはなりますが、弁護士や会計士や大学の先生を入れる。日本企業の取締役会は経営を監視する能力が足りていない。フジ […]

  • 2025年4月23日

No.774 古典に学ぶ   好奇心の塊(空海) 

  1.空海自身、まさにその通りの生き方をした人です。何しろ、日本で仏教を学ぶだけでは飽き足らず、命の危険を冒して木の葉のような船で、唐に渡ったのですから。  2.ある意味、彼は強烈な好奇心の塊だったといっていいでしょう。その好奇心のおかげで、空海は当代随一といわれる僧になります。 (参考:名取芳彦監修「空海 道を照らす言葉」):河出書房新社__  

  • 2025年4月21日

No.773 反DEI に3つの反論    中空麻奈(BNP バリバ証券統括本部副会長) 

  1.トランプ氏の復権を機に、世界が「反・多様性」に傾こうとしている。しかし、今こそ冷静になる必要がある。米ウォルマートは2024年11月にDEI(多様性・公平性・包括性)の取り組みを縮小すると発表。トヨタ自動車、日産自動車、米フォードはDEI を評価する企業平等指数への参加を取りやめるとした。今年に入ってからは、米マクドナルドが多様性確保の目標を廃止する。  2.しかし、こ […]

  • 2025年4月19日

No.772 アクティビストに狙われる要因と企業 

  1.日本の株式市場を舞台に、アクティビスト(物言う株主)が荒稼ぎしている。狙うのは割安な株価を放置し、株式持ち合いを続ける資本効率の悪い企業だ。政府・東証が推進する株主重視経営を錦の御旗に改革を迫る。では、ターゲットにされやすいのはどんな企業なのか。アクティビストに狙われる確率が高まる5つの要因がある。①キャッシュリッチ(総資産に占める現預金・短期投資の比率)②資産効率(総資産利益率 […]

  • 2025年4月17日

No.771 商売の尊さは世の中の不足を埋めること    後藤 俊彦(高千穂神社宮司) 

  1.人類は火の発明により豊かな文明をつくり出すことができたが、マッチ1本ほどの小さな火種が、山林も人家と人々の平和な暮らしも一瞬にして奪ってしまうところに火災の恐ろしさがある。いまから百年も前に寺田寅彦は、著書『天災と国防』の中で「文明が発達すればするほど自然災害は大きくなる」と語っている。人類の目指す文明が、天地自然の理にかない、正しいものでなければ人類は自滅の道を歩む恐れがある。 […]

  • 2025年4月15日

No.770 古典に学ぶ    視野を広げ好奇心を持つ 

  1.木を食べて生きる虫は、ほかの食べ物の味を知らない。すぐ近くに甘い果実ややわらかい草があったとしても、そのおいしさに気づくことはない。  2.この一文で空海が教えているのは、「自分の知っている場所がすべてだと思っていると真理はつかめないし、悟りも開けない。視野を広げ、好奇心を持て」ということです。 (参考:名取芳彦監修「空海 道を照らす言葉」):河出書房新社__  

  • 2025年4月13日

No.769 人生は志を立てて前進するもの    數土文夫(JFE ホールディングス名誉顧問)

  1.運を高める人は、よきことを習慣化する。ではよい習慣とは何かといったら、一つは志を常に持っておくことだと考えています。人生の中では志が挫(くじ)けるようなこともあるでしょう。その時は、新しい志を掲げて前進しなくてはいけないのです。  2.次に読書することです。特に歴史書などを紐解(ひもと)くと、世の中には想像を絶するほど不幸な人たちがたくさんいることが分かる。そういう歴史 […]

  • 2025年4月11日

No.768 本当の戦略をどう推理するか 井上達彦(早稲田大学商学学術院教授) 

  1.非財務情報の開示をめぐる動きとして、今や、経営戦略をステークホルダーに説明するのは当然のこととなりつつある。ただ本来、戦略というのは機密性の高いものである。肝心なところは公にせず、着々と準備を進めているほうが優位に立てるはずだ。国家戦略にしても軍事戦略にしても、そうしているに違いない。  2.ステークホルダーは、利害関係を共にする企業の認識や知恵や工夫を、競争相手にも広 […]

  • 2025年4月9日

No.767 国際的なルールを形成し、影響力を行使する 

  1.ルール形成は市場創出の手段になる。日本の大企業が国内でのシェア争いで成長できる時代は終わった。これから売上や利益を伸ばすためには、新たな市場で「食いぶち」をつくることが欠かせない。スタンダード(規格)とレギュレーション(規制)の組み合わせが大切だ。規格だけでなく、その規格に合ったものでなければ政府調達の優遇対象になれないといったルールもつくるなどすれば、ビジネス上のインパクトにな […]

  • 2025年4月7日

No.766 古典に学ぶ芽吹きの春は、誰にでも必ず訪れる 

  1.空海自身、若き日に大学を中退し、いったんメインストリートからドロップアウトしましたが、仏教を究めたいと懸命に努力し、遣唐使となるチャンスを掴みました。  2.今、芽が出ないからといってくさる必要はありません。世は常に移り変わっています。心の持ちようと努力次第で、自分という木を芽吹かせ、花を咲かせられます。その花は、多くの人の心を癒し、喜ばせることができるでしょう。&nb […]

>NPO法人マザーズドリームでは、いつでも寄付を受け付けています

NPO法人マザーズドリームでは、いつでも寄付を受け付けています

NPO法人マザーズドリームの活動にご協力ください。