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耳より情報

このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。

  • 2025年10月29日

No.873 電子部品「日本勢」が世界を席巻 

    1.優れた発明は社会をガラリと変える。その具現化を支えるのが、日本の電子部品業界だ。多くのメーカーが世界シェア1位の製品を有し、総生産額は世界の30%超を占める。かつて隆盛を誇ったAV機器が同約18%、半導体は同約7%と凋落した一方で、今なお競争力を維持している。  2.その理由は、「ニッチであるかを問い続けてきた企業が多いからだ」と分析する。ニッチといえば他社が注目し […]

  • 2025年10月27日

No.872 米大統領は医薬品から銀行、製造業まで、意思決定に介入 

    1.米国の大企業への対応で、ドナルド・トランプ米大統領は細部にまで立ち入ることに何のためらいも感じていない。トランプ氏は8 月7 日、半導体大手インテルの最高経営責任者(CEO)に公然と辞任を求めるなど、企業トップに経営方針を指示する傾向をさらに強めた。デトロイトの自動車メーカーに値上げをしないよう求め、小売りチェーン大手ウォルマートには「関税を吸収せよ」と要求。米ナシ […]

  • 2025年10月25日

No.871 「責任者が現場を見ない組織」大企業病はそこから生まれる    下 義生(日野自動車前社長)  

    1, 未来は予測できない。経営はその前提に立つべきです。経営戦略を立て、「これしかない」と固執すれば社会の変化に対応できなくなります。ビジネスで大切なのは柔軟性です。特に大企業には変化を受容する懐の深さが欠かせません。また、経営者には時代の流れを俯瞰(ふかん)する目が求められます。  2, とはいえ大企業は決断までに時間がかかる。硬直的な組織だからでしょう。い […]

  • 2025年10月23日

No.870 古典に学ぶ   人生はひとときの夢だと思えば何でもできる  

    1.人生が、ひとときの夢だと思えば何でもできます。自分自身の人生ですから、どんな選択をしても「間違い」ではありません。もちろん、そうしたいのであれば、欲や執着はすべて捨てると決めてもいいでしょう。  2.かりそめでしかない世界と、その世界でしか生きられない自分という存在を受け入れてしまいましょう。そうすれば、自由ですがすがしい世界が広がります。  (参考:名取 […]

  • 2025年10月21日

No.869 人や技術を「混ぜて」起こすイノベーション    前田征利(前田工繊会長) 

    1.最初に他社から事業を買収したのは40 年前。人も技術も「混ぜる」ことで新しいものが生まれ、様々な可能性が生まれてくる。そこで2000 年以降、オイルフェンスやプラスチック擬木、不織布など18 の会社を順次グループに入れました。現在、連結売上高約620 億円のうち、約7 割は買収した企業が稼いでいます。  2.買収の結果、福井県に本社を置く当社は北海道から沖 […]

  • 2025年10月19日

No.868 苦労の正しい理解    田口佳史(東洋思想研究家) 

    1.「天の将(まさ)に大任(たいにん)を是(こ)の人に降(くだ)さんとするや」『孟子』。意味は、天がこの人と見込んで、世の為人の為になる大仕事を任せようとする時には、必ず先ず行うことがある。それは、苛酷(かこく)な試練を与えることです。その人の心を苦しめたり、その志を挫折の方向に引っ張ったり、その筋骨が疲労の極致に至るほどの労働を与えたり、金や物が全く足りないほどの窮乏 […]

  • 2025年10月17日

No.867 社員に「組織の歯車」はいない 鎌形 伸(ヒロセ電機社長) 

    1, 経営目標として、売上高に占める新製品比率3 割を掲げている。「先行、先端、差異化」を突き詰め、他社が出せない製品をいち早く造るからこそ、顧客に付加価値を認めてもらえる。企業理念として「スモールの思想」がある。1 人の存在は小さい。だから謙虚になろう。外には自分の想像も及ばない知恵がある、と。  2, 変化への対応が早いのは、待ち伏せているからだ。つねに4 […]

  • 2025年10月15日

No.866 古典に学ぶ   こんな毎日を過ごしたいという願いを大事にしていく 

    1. 僧侶にならずとも、この幻のような現実世界を生きいく方法があります。この身はいつ消えるともしれず、将来も保証されていないかりそめの世界で生きていくのですから、その世界を大切にすればいいのです。  2. いい換えれば、現実の世界で、自分自身が抱いている夢、こうなりたいという希望、こんな毎日を過ごしたいという願いを、思う存分大事にしていけばいいのです。&nbs […]

  • 2025年10月13日

No.865 企業とは先行投資、健全な赤字部門を持つべきだ   宮内義彦(オリックス・シニア・チェアマン) 

    1.ガバナンスが利いていない会社には物言う株主が群がる。物言う株主にとって、日本は最もおいしいマーケットだといわれている。外野から何か物を言われないと決断できないのでは、その企業の取締役会はいったい何をしているのか、ということだ。  2.そもそも外野からの声には、いいかげんなものが多い。物言う株主の提案の多くは、余剰資金の分配や事業の選択と集中を行え、というも […]

  • 2025年10月11日

No.864 競争力は世界35 位に低迷   AI活用と技術者強化が日本経済復権の鍵を握る  

    1. スイスのビジネススクールである国際経営開発研究所(IMD)が発表した2025年版の世界競争力ランキングで、日本の競争力は69の国・地域の中で35位だった。前年より三つ順位を上げたものの、連続で1位を記録した1990年代前半を思えば、寂しい限りだ。  2. また、24年版のデジタル競争力ランキングも31位と振るわない。人材やビジネスの俊敏さで大きく劣ってお […]

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