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耳より情報

このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。

  • 2025年11月19日

No.884 名を成すは毎(つね)に窮苦の日にあり 

    1.『酔古堂剣掃(すいこどうけんすい)』という本がある。明末の教養人、陸紹珩(りくしょうこう)が生涯愛読した古典の中から、名言・嘉言(かげん)を選び出し収録した語録集です。その中に「名を成すは毎(つね)に窮苦(きゅうく)の日にあり 事を敗(やぶ)るは多くは志を得る時に因(よ)る」があります。  2.人が名を成す、即(すなわ)ち成功するのは突然成功する […]

  • 2025年11月17日

No.883 「社長になるなら会長・相談役は置かない」    長坂 一(東海カーボン社長) 

    1, 10年前に65歳で東海カーボンの社長に就任しました。このとき2つのことを考えました。1つは事業のスケールアップです。当時の経営幹部には「売上高を拡大する必要はない、技術力があり一定の利益を得ていれば会社は安泰だ」という考えがまん延していました。  2, 東海カーボンは1918年に創業。製鉄所の電炉で鉄くずを溶かす黒鉛電極の生産・販売を […]

  • 2025年11月15日

No.882 古典に学ぶ   私たち自身もまた、見知らぬ誰かの役に立っている

    1. 「誰もが、見知らぬ誰かを支えている存在」。もとより私たちは、他人の力を借りなければ一日たりとて生きていくことはできません。  2. この社会は、それぞれの人々がいとなむ仕事と、そこから生まれる縁によって成立します。同時に、私たち自身もまた、見知らぬ誰かの役に立っています。 (参考:名取芳彦監修「空海 道を照らす言葉」):河出書房新社__ 

  • 2025年11月13日

No.881 ヤマトの「置き配」、1 年で2 倍に 

    1. ヤマトホールディングス(HD)は7 月、置き配の指定個数が前年比で約2 倍になったと発表した。事業者だけでなく、受け取る側のお客さまにも需要の変化が生じている。要望に合わせてサービスを拡大した結果、置き配の個数は増えたのだ。  2. ヤマトHD傘下のヤマト運輸は2024 年の6 月から「宅急便」 […]

  • 2025年11月11日

No.880 「脱・永守流経営」へ大方針転換した理由 

    1. 「売上高を10 兆円にするということを言い過ぎた」。6月20 日に京都市内で開催された株主総会で、ニデックの永守重信グローバルグループ代表は、経営方針の急転換を認めた。永守氏が「30 年度に10 兆円」の目標を撤回した直接的な要因は、成長のけん引役に位置付けていた電気自動車(EV)用の駆動モーター「イーアクスル」の […]

  • 2025年11月9日

No.879 管理職は罰ゲーム 管理職になると幸福度や健康度がマイナスになる

    1. そんな風潮(管理職の仕事が罰ゲームといわれること)は日本全体にとって大きなマイナスである。管理職への昇進が「賞」ではなく「罰」とみなされる風潮は、ただでさえ人手不足の企業にとっては大きな痛手だ。なぜ管理職は罰ゲーム化してしまったのか。  2. 一つは「組織のフラット化」だ。企業は人件費抑制などを目的に管理職削減やピラミッド型組織の見直 […]

  • 2025年11月7日

No.878 古典に学ぶ   他者と力を合わせ知恵を出し合っていく 

    1. 空海は、「ひとりひとりの力は小さくても、皆が心をひとつにして協力すれば大きな結果を残せる」と訴えました。その結果、多くの喜捨を集め、無事に立派な仏塔が建てられたのです。  2. 現代においても、他者と力を合わせ、知恵を出し合っていくことを抜きにして、何事かを実現していくのは難しいでしょう。  (参考:名取芳彦監修「空海 道を照らす言葉」):河出 […]

  • 2025年11月5日

No.877 年収1000 万円、7 人に1人(大企業) 

    1. 国税庁の民間給与実態統計調査では、23年時点で資本金10億円以上の大企業で、1000 万円超の給与を得た人は123 万人となり、13 年比で7 割増えた。割合で見れば11 人に1人から、7 人に1人になっている。大幅な賃上げが続いた24年以降は、さらに「年収1000 万円超」の人は増え […]

  • 2025年11月3日

No.876 君子の大道とは忠信、忠は真心、信は信任・信頼のこと   田口佳史(東洋思想研究家) 

    1.「財を生(な)すに大道(たいどう)有(あ)り」。「四書」の一つ、『大学』にある名言です。個人にとっても、財を生すことは誰しもが望むことでしょうし、国にとっても、とりわけ財政が健全なることは大切なことです。その財を生すには「大道」があるといっています。更に今回の名言の前にある章句を読むと、もう一つの名言に当たります。「君子に大道有り」。徳治を行う人間自体に、大道がある […]

  • 2025年11月1日

No.875 後継人材は苦労した失敗体験を持つ人    工藤幸四郎(旭化成社長) 

    1. M&Aを積極的にやってきましたが、全て成功したわけではありません。成功に共通するのは、事業をそもそも経営していた社長や経営陣が会社を愛してやまず、われわれが買収した後も経営を続けているケースです。逆に会社の売却が目的で、買収後に経営者が辞めて日本から経営者を送り込まないといけないパターンは大体失敗しています。  2. 後継人材に求める […]

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