- 2025年12月13日
No.897 非正規にリスク集中、消費停滞を招く 河野龍太郎(BNP パリバ証券チーフエコノミスト)
1,日本の長期雇用を支えてきたメインバンク制が1990年末の銀行危機により崩壊した後も、日本の大企業経営者は長期雇用制を維持しようとした。メインバンクの支えがなくても倒産しないためには自己資本を厚くする必要がある。その原資となる利益を生むために、正社員のベースアップを抑え、一方では非正規雇用に頼るようになった。 2, 非正規雇用の増加は、相当に大き […]
このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
1,日本の長期雇用を支えてきたメインバンク制が1990年末の銀行危機により崩壊した後も、日本の大企業経営者は長期雇用制を維持しようとした。メインバンクの支えがなくても倒産しないためには自己資本を厚くする必要がある。その原資となる利益を生むために、正社員のベースアップを抑え、一方では非正規雇用に頼るようになった。 2, 非正規雇用の増加は、相当に大き […]
1, サントリーホールディングス(HD)代表取締役会長の新波剛史氏が、違法成分が含まれた疑いがある海外製のサプリメントを入手したとして福岡県警の捜査を受けたと同社が公表、同氏は会長職を辞任した。改めて当たり前のことを言うが、大麻は安全ではない。大麻を乱用すると、「記憶や学習能力、知覚を変化させる」「乱用を続けることにより、無動機症候群といって毎日ゴロゴロして何 […]
1. 中小企業の外部環境は、人口減少や高齢化という観点で当たり前に厳しいです。ただ、何より大きな課題は「経営者のマインドの低さ」だと考えていいます。上場企業のような株主からの成長圧力が働きにくいため、経営者がどれだけ成長意欲を持てるかが、事業の発展を左右します。 2. もちろんマインドを変えるのは容易ではありませんから、成長マインドを持つ […]
1. 「初発心(しょほっしん)の時に、便(すなわ)ち正覚(しょうかく)を成ずること、よろしくそれしかるべし」。『秘蔵宝鑰』。 2. 「華厳経(けごんきょう)」というお経には、「初めて発心(悟りを志すこと)した時、すでに悟りが完成している」と説かれています。この経文を引いて「まさにその通りである」と空海がいっている一文です。 ( […]
1,働き手が勤務経験のある企業を評価「自分の勤務先に就職・転職することを親しい友人や家族にどの程度勧めるか」という質問)に対して、結果を分析したデータがあります。近年、企業が重視するエンゲージメント(働きがい)と近い考え方だが、総合的な従業員の満足度や働きやすさ、社風などがより考慮されているといえる。 2,例えば、いかに待遇が良く、愛社精神にあふれた会社であ […]
1.孔子はどちらかといえば、忠恕(ちゅうじょ)や仁など慈愛を強調した人ですが、孟子は、義を重視し「仁義礼智」の四徳の発揮を主張しました。『孟子』は、したがって自己の人間としての在り様を明確にしたいと言う欲求には、打ってつけの指導書なのです。 2.その中に「良能・良知なり」『孟子』という名言があります。人間の人間たる根拠に「良能」と「良知」があり、これらは生ま […]
1. 私の方で、ウイスキーを始めることになったのは、第1次大戦後です。洋酒を作るには、第一、水の便が良くなくてはいかん。それから靄(もや)が酒の仕込みにいいということも聞いた。それで、今の山崎がいいということになった。あそこは、木津川、桂川、淀川の三つが合流しているから朝靄もかかる、水質もいい、交通も便利だということです。ウイスキーの本場であるスコットランドの […]
1.世界がその正確さに驚く鉄道ダイヤが機能しているのも、持ち場でそれぞれの職務を果たす職員、整然と乗降する一人一人の乗客のマナーの賜物です。 2,おのおのの力は小さくともそれが集まれば、個人の力を超えた大きな成果が上げられます。空海は、峻厳な山々や大海原といった大自然の姿の中に、その真理を見出したのです。 (参考:名取芳彦監修「空海 道を照らす言葉 […]
1. 一人の力では何もできません。特にH3ロケットのような大きなプロジェクトは、皆で力を合わせなければ成し遂げられません。デカルトが『方法序説』の中で「困難は分割せよ」と説いていますが、大きなことを成す時には、それを小分けにして、各々が仕上げたものを集めて一つにする。皆の力を一つにまとめることが何と言っても大事だと考えました。その際に肝になるのは、メンバーが互 […]
1.日本企業の採用力の低さは、もはや国難とも呼べる深刻なレベルにある。「劇的な違いを生む人材を『日常的に』探し、見つけたら必死に口説いて仲間に引き込む。そして魅力的な報酬とともに、この世界を変えられる仕事を用意して囲い込む」。これが採用革命の実相である。従来の日本企業の採用は、どちらかといえば「待ち」の姿勢だった。不足する人員の穴埋めを目的に、集まってきた人材を面接など […]