- 2025年7月7日
No.814 古典に学ぶ 親と子どもの加持世界の成立
1. 親が子どもを思う気持ちは常に消えることなく存在します。ただし、子どものほうで親を無視したり、あるいは親に反抗したりしていたら、その気持ちは一方通行です。 2. しかし、子どもが親の愛情に気づき、「ああ、ありがたいな」という思いが芽生えた時、そこに家庭平和という世界が生まれます。それが、親の愛情(加)と子供の感謝(持)によって成立する加持世界です。 (参考 […]
このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
1. 親が子どもを思う気持ちは常に消えることなく存在します。ただし、子どものほうで親を無視したり、あるいは親に反抗したりしていたら、その気持ちは一方通行です。 2. しかし、子どもが親の愛情に気づき、「ああ、ありがたいな」という思いが芽生えた時、そこに家庭平和という世界が生まれます。それが、親の愛情(加)と子供の感謝(持)によって成立する加持世界です。 (参考 […]
1.一般的にグローバル企業は、販売数や金額、利益といったデータを見て製品戦略を立てる傾向が強いと思う。しかしサントリーは違う。データだけではなくて、実際にお客様を見て戦略を立てる。お客様が商品を買う場面だけを単に切り取ると、そこにいるのは消費する「消費者」である。でも、私たちはそういう目では見ない。その人がどういう思いで商品を手に取って買ったのか、何を感じながら飲んでいるのか、それに […]
1, 生きていく上では様々な壁に直面します。一瞬一瞬を精一杯勤め上げることが何よりも大切かと思います。と同時に修行が修行として成り立つ上では、神仏やご先祖様、周りの人たちのサポートが絶対に欠かせません。そういう様々なご縁に対する感謝を決して忘れてはいけない。よりもっと根本的な部分で申し上げれば、自分自身が過去世から積み上げてきた毎日毎日の徳が満行へと繋がっていく。それは人生や会社生活 […]
1.私は人間というものは苦しいものと思っている。苦しみは死ななければなくならない。しかし、その苦労は無意味なものではない。苦労すればするほど人間らしくなる。僧侶とか学者とか、現実的でない人は死ぬまで修養している。修養は今の人に言わせれば苦しみである。刹那主義で、今日贅沢をして、うまい物を食って、いいことをして終わるだけだったら、犬や猫とどこが違うか。 2,私は商売を始めた […]
1.「加持祈祷(かじきとう)」という言葉がある。空海は、その加持の本質を、次のように記しています。加持とは「天地の力や仏の力に、人々の信じる心が感応して起こるもの」である、と。 2,彼は、加持を「月と水面」になぞらえて、月光が「加」であり、その光を映す水面が「持」であると説きました。つまり加持とは、仏の力(月光)が、私たちの心(水面)に映し出されて成立する状態だということ […]
1.最近のはやり言葉に、「DE&I」がある。日本語では多様性、公平性、包摂性となる。ここでは多様性について考えてみよう。日本の大学でも教職員や学生の多様化を図ろうとする動きが顕著だ。その理由づけに、異なる背景を持つ人々が協働することで豊かな視点やアイデアが生まれ、イノベーションが促進される、という見方がある。もっともな理由である。 2.しかし、それらが実効性を持つには、多 […]
1.オリックスの宮内義彦シニア・チェアマンが言われている「今の高齢社会には年齢を重ねた人を避けるような風潮がある」という意見には共感できる。近年、日本のスタートアップなどでは、高齢の方が経営に携わるケースが極端に少ない。なるべく、古い考え方や習慣を取り除くことが重要だと考える人が多いのかもしれない。しかし、年齢を重ねるごとに知見が深まり、熟練の経営者にしか見えない視点は確かにある。も […]
1, かねて日本の長期停滞の元凶は、儲かってもため込み、賃上げも国内投資も消極的な大企業にあると論じてきました。生産性改善の果実が正社員にも非正規雇用にも分配されないから、停滞が続くのです。「収奪的な社会制度では一国経済は衰退する」(2024年にノーベル経済学賞を受賞したダロン・A・アセモグルとジェームズ・A・ロビンソン)。気付かないうちに、日本は収奪的社会に向かっています。&nbs […]
1.苦境を切り抜ける最善策を見つけるには、そのようにどっしりと構え、状況を見据えることが大切です。すると、それまでは自分でも知らなかった能力を発揮でき、思わぬ力が出るからです。 2.そうすれば、必ずなんらかの対処法が見えてくるのです。困難に立ち向かっていくプロセスは、人を磨き、成長させます。目の前の問題が、自分を成長させるということを心に留めておきましょう。 […]
1.今春から大卒初任給を30万円以上に引き上げる企業が相次いでいる。今、産業界が初任給アップに走る要因の一つは、人手不足で人材獲得競争が激しさを増し続けていること。2つ目の要因は、学生側の意識の変化だ。学生に「初任給の額が求人への応募に影響するか」の質問に、「非常に影響する」の比率が24年卒で24.1%、25年卒は27%、26年卒では32.3%へ急上昇している。その理由は、「近年の物 […]