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耳より情報

  • 2024年3月19日

賃上げに覚悟を込めた経営者の言葉  磯貝 高行(日経ビジネス編集長)

1.2024 年の最大のテーマは日本を「普通の経済」に戻すことだと思います。緩(ゆる)やかに物価が上がり、賃金が上がり、消費が上向く。普通に金利があって、企業は稼いだお金を成長投資に回す。その全てが止まっていた「失われた30 年」を脱却する端緒は見え始めています。24 年も昨年以来の賃上げが続きそうです。しかし企業の成長と一体でなければ賃上げは持続しません。経営者はまず成長戦略を描き、構造改革を進 […]

  • 2024年3月17日

強欲な資本主義文明は終焉(しゅうえん)(その1.「今までのやり方を変える」)  ジェレミー・リフキン(経済社会理論家)

ジェレミー・リフキン(経済社会理論家)  1.この200年、西洋文明を中心に、工業化による「進歩の時代」が続いてきた。しかし、化石燃料を土台にした進歩の時代はもはや持続することができず、「地球の再野生化」により、6 度の大量絶滅の危機が近づいている。地球の再野生化とは、気候変動などが原因で自然が猛威を振るい、人類の制限が及ばなくなることを意味する。  2.すでに熱波や干ばつ、洪 […]

  • 2024年3月15日

古典に学ぶ  大局的に見る眼を養う 

1. しかし、動きたい気持ちはあるが、何から手を付けていいかわからないという事もよく聞きます。そんな時は、まず優先順位を決めましょう。  2. そのためには、「恵(え)眼(げん)」を使い、自分の尊敬する人や目標にする人の視点で物事を捉えてみるといいでしょう。同時に、目先のことばかりに囚(とら)われるのではなく、大局的に見る眼を養うことも重要です。 (参考:名取芳彦監修「空海 道を照らす言 […]

  • 2024年3月13日

EV シフトの先にある現実(自動車メーカー) 

1.新興EV の大半は淘汰(とうた)されるにしろ、生き残ったメーカーは高い競争力を確立しているはすだ。日本勢がすべて敗れ去ることはなくても、今の8 社体制を維持できるかは定かではない。トヨタ自動車、日産自動車、ホンダ、SUBARU も米国や欧州においてEVと電池の現地生産の計画を打ち出している。  2.ドライバー人口の減少に伴って新車の国内市場が縮小していく中で輸出台数も減れば、国内生産 […]

  • 2024年3月11日

人手不足の外食「計画休業」加速

1.人手不足が深刻化する外食業界で、計画的に店舗を閉める「店舗休業日」の導入が広がっている。回転ずしチェーン「すし銚子丸」は年末年始、多くの店舗で持ち帰り中心とし、1 月中旬に最大3 連休を予定する。休みをしっかり確保することで働きやすい環境をつくり、従業員のつなぎ留めとサービスの質向上を図る。  2.新たな人手の確保が難しければ、今いる従業員の待遇を良くしてつなぎ留めるしかない。ただ、 […]

  • 2024年3月9日

卑いしい文化は卑しい経営管理者をつくり、偉大な文化は偉大な経営者をつくる  佐藤 等(ドラッカー学会共同代表理事)

1.ドラッカーは語る。「組織は人を変える。否応なしに変える。成長させもすれば、いじけさせたりもする。人格を形成させもすれば、破壊したりもする」(『非営利組織の経営』)。しかし組織の不祥事を巡る日々の報道は、良い組織文化ばりでないことを教えています。「優れた文化を実現するために必要とされるものは行動規範である。強みの重視であり、真摯(しんし)さの重視である。正義の観念と行動基準の高さである」。強み、 […]

  • 2024年3月7日

古典に学ぶ    問題にはすぐ対処する

1. たとえば、目の前でトラブルが起きているのに対処せず、状況分析や原因探しにひたすら時間を費やす。あるいは、望まぬ事態に「これではいけない」と思いながらも、他者を責めたり、自己否定したりして、もんもんと日々を過ごす。そんな状況をよく見かけます。  2. いうまでもありませんが、問題にはすぐに対処しなければなりません。そうしなければ、気がついた時には抜き差しならない状態になってしまう場合 […]

  • 2024年3月5日

「本当のことを言わない」企業社会の暗黙のルール     金田信一郎(作家・ジャーナリスト)    

1.日本社会はこれまで、「空気を読む」ことが必要な能力だった。そんな組織内で出世してきた日本の社長は、社員が「思ったことを言う」なんて、とても許容できない。だって、自分は言いたいことを堪えて出世してきたわけだから、そうしているうちに「やりたいこと」が分からなくなっていく。だが、もう限界だ。「本当のことを言わない」という企業社会の暗黙のルールが、今日、巨大な不祥事として露呈しているからだ。  […]

  • 2024年3月3日

自責か他責かは大きな差になる  田口 佳史(東洋思想研究家)   

1.経営が円滑に進まず業績も下降線をたどっているような会社には、共通して同じ病巣(びょうそう)があるということです。それは「他責の社内風土」です。他責とは、失敗の原因を他人のせいにしてしまうことです。日本を代表する大企業や名門企業も、業績が上向かない原因を追究していくと、企業風土、企業文化としてのこの「他責」という組織の特性が出てくることが、実に多くありました。  2.「あいつが悪い、こ […]

  • 2024年3月1日

ものづくりをする意義は何か、「自分たちのバリューは自分たちでつくる」  小川 昌寛(安川電機社長)  

1.産業用ロボットなど自動化に資するものへの世界的な需要はへこまないと見ています。自動化はいわゆる「省人化」であり、コストダウンだと思っている人がこれまでは多かった。自動化によって「何人従業員を減らせるのか」「投資コストはいくらか」という考え方です。しかし自動化を一時的なコストの観点だけで捉えるのは、もはや時代遅れです。  2.設備を自動化する価値はコストを減らすだけではなく、生産性の向 […]

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