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耳より情報

  • 2025年7月13日

No.817 内部通報が少ないのはリスクと心得る 

  1.組織の不正を内部から通報した人を守る、公益通報者保護法の改選案が今国会で審議中だ。日本国内の就業者の約7 割は中小企業で雇用されている。窓口がない場合、不正や法令違反が放置される恐れがある。同質性、同調圧力が高くなりがちな中小組織で不正をどう防ぐかは、大いなる課題である。中小の組織で1 社だけでの対応が難しいならば、業界団体などで共通窓口を設けるのも1つのやり方だ。ちなみにEU( […]

  • 2025年7月11日

No.816 世界の富裕層が見た日本    矢吹紘子(通訳案内士) 

  1.訪日外国人旅行者、中でもグローバル企業のトップやハリウッド関係者、国を代表する富豪一家のメンバーといった超富裕層。そんな彼らが今、名だたる観光地を差し置いて日本を選んでいます。その理由は、人の温かさ、懐かしい光景、そして秩序だった安全な社会という3 つの要素が絡んでいるようです。  2.代々続く老舗商店の京町家でお家も見学させてもらいました。そこで最も興味を示したのは、 […]

  • 2025年7月9日

No.815 1つのアイデアに1 万円給付    野島廣司(ノジマ社長) 

  1.ノジマには、全員経営の理念があります。「社会に貢献する」「オープンで公正」「独創的で革新的」「人間愛がある」「向上心がある」の5つですが、社員の挑戦を促すためです。また、ノジマは社員による事業アイデアを重視しています。アイデアは会社が持続的に成長していくために不可欠だと考えているからです。  2. 最近、社員から上がってくるアイデアが少ないと感じていました。私は過去、社 […]

  • 2025年7月7日

No.814 古典に学ぶ   親と子どもの加持世界の成立 

  1. 親が子どもを思う気持ちは常に消えることなく存在します。ただし、子どものほうで親を無視したり、あるいは親に反抗したりしていたら、その気持ちは一方通行です。  2. しかし、子どもが親の愛情に気づき、「ああ、ありがたいな」という思いが芽生えた時、そこに家庭平和という世界が生まれます。それが、親の愛情(加)と子供の感謝(持)によって成立する加持世界です。  (参考 […]

  • 2025年7月5日

No.813 生活者起点の製品戦略   小野真紀子(サントリー食品インターナショナル社長) 

  1.一般的にグローバル企業は、販売数や金額、利益といったデータを見て製品戦略を立てる傾向が強いと思う。しかしサントリーは違う。データだけではなくて、実際にお客様を見て戦略を立てる。お客様が商品を買う場面だけを単に切り取ると、そこにいるのは消費する「消費者」である。でも、私たちはそういう目では見ない。その人がどういう思いで商品を手に取って買ったのか、何を感じながら飲んでいるのか、それに […]

  • 2025年7月3日

No.812 一隅を照らすとはポストにベストを尽くすこと   宮本祖豊(比叡山十二年籠山行満行者・観明院住職) 

  1, 生きていく上では様々な壁に直面します。一瞬一瞬を精一杯勤め上げることが何よりも大切かと思います。と同時に修行が修行として成り立つ上では、神仏やご先祖様、周りの人たちのサポートが絶対に欠かせません。そういう様々なご縁に対する感謝を決して忘れてはいけない。よりもっと根本的な部分で申し上げれば、自分自身が過去世から積み上げてきた毎日毎日の徳が満行へと繋がっていく。それは人生や会社生活 […]

  • 2025年7月1日

No.811 事業が手段で人間尊重が本体だ 出光佐三(出光興産創業者、1885 年~1981 年) 

  1.私は人間というものは苦しいものと思っている。苦しみは死ななければなくならない。しかし、その苦労は無意味なものではない。苦労すればするほど人間らしくなる。僧侶とか学者とか、現実的でない人は死ぬまで修養している。修養は今の人に言わせれば苦しみである。刹那主義で、今日贅沢をして、うまい物を食って、いいことをして終わるだけだったら、犬や猫とどこが違うか。  2,私は商売を始めた […]

  • 2025年6月30日

No.810 古典に学ぶ   「加持祈祷」の「加持」とは何か 

  1.「加持祈祷(かじきとう)」という言葉がある。空海は、その加持の本質を、次のように記しています。加持とは「天地の力や仏の力に、人々の信じる心が感応して起こるもの」である、と。  2,彼は、加持を「月と水面」になぞらえて、月光が「加」であり、その光を映す水面が「持」であると説きました。つまり加持とは、仏の力(月光)が、私たちの心(水面)に映し出されて成立する状態だということ […]

  • 2025年6月29日

No.809 多様性を生かすには日常的な場が必要   苅谷剛彦(英オックスフォード大学名誉教授)

  1.最近のはやり言葉に、「DE&I」がある。日本語では多様性、公平性、包摂性となる。ここでは多様性について考えてみよう。日本の大学でも教職員や学生の多様化を図ろうとする動きが顕著だ。その理由づけに、異なる背景を持つ人々が協働することで豊かな視点やアイデアが生まれ、イノベーションが促進される、という見方がある。もっともな理由である。  2.しかし、それらが実効性を持つには、多 […]

  • 2025年6月27日

No.808 経営にもっとお年寄りの知見を 

  1.オリックスの宮内義彦シニア・チェアマンが言われている「今の高齢社会には年齢を重ねた人を避けるような風潮がある」という意見には共感できる。近年、日本のスタートアップなどでは、高齢の方が経営に携わるケースが極端に少ない。なるべく、古い考え方や習慣を取り除くことが重要だと考える人が多いのかもしれない。しかし、年齢を重ねるごとに知見が深まり、熟練の経営者にしか見えない視点は確かにある。も […]

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