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耳より情報

  • 2025年2月27日

No.745 地方で倒産ドミノが発生する可能性小さくない 

1.円安やインバウンドで消費復活の恩恵を享受する首都圏の大手百貨店とは対照的に、地方百貨店は新型コロナウイルス感染拡大の終息後もなお、苦境が続いている。2024年4月、長野県松本市で創業139年を迎えた老舗百貨店の井上が、2025年3月末で松本駅前の本店を閉めると発表した。同店は施設の老朽化のため大規模な設備更新が必要となっており、閉店という決断に至ったという。  2.業績悪化で立ち行か […]

  • 2025年2月26日

No.744「儒・仏・道・禅・神道」が日本の精神文化   田口 佳史(東洋思想研究家) 

1.陽明学の祖・王陽明は、衰退への道を歩み出した国は本質を外れて枝葉末節論ばかり繰り返すようになると言っています。いまの日本で行われている議論というのは、ほとんど枝葉末節論に終始しているように感じられてなりません。小さなことに神経を尖らせてばかりで、根本や本質を見逃している。これでは王陽明の言うように、衰退の道を辿っていく一方でしょう。  2.日本には元々神道があって、そこに老荘思想、儒 […]

  • 2025年2月25日

No.743 日本は人的資本開示の世界的な先駆者になれる   中島 淳一(金融庁元長官) 

1.金融庁が進める企業統治改革は、機関投資家と企業によく対話してもらい、企業価値を上げることを目指している。ただ単に対話しろと言っても何を話せばよいのかわからない。対話の材料として企業が情報を開示することで、資本市場のインフラが出来上がってくる。  2.もっとも財務諸表だけでは企業の将来性を読み取りきれない。対話を深めるには従業員のスキルや創造性なども考慮する必要がある。投資家からそのよ […]

  • 2025年2月23日

No.742 古典に学ぶ   「でも・」といわない姿勢が、あなたを前に進める 

1.神仏を信じる心を「信心」といいますが、空海はこれを「仏を堅く信じて、絶対に後戻りしないと願って起こす心」だと定義しています。  2. この言葉を日常に落とし込んで、わかりやすく言い換えるなら、「でも・」と考えない姿勢だといえるでしょう。この姿勢は、人生を進んでいく時にも大切です。 参考:名取芳彦監修「空海 道を照らす言葉」):河出書房新社 

  • 2025年2月21日

No.741「日本一の高さ」の称号を求めた代償

1.「とどのつまりは初動ミス。最初の段階でしっかり検証して、人材も投入して対応していれば、ここまで損失が大きくなることはなかった」。準大手ゼネコン、三井住友建設のIR担当者はそう口にして肩を落とした。三井住友建設は2024年11月12日、現在施工中の国内大型建築工事で131億円の工事損失を計上すると公表した。それに伴い2024年度の最終損益は80億円の赤字になる見通しだ。  2.損失を計 […]

  • 2025年2月19日

No.740 トップダウンの経営には限界がある 

1.30代は若手のエース、チームリーダー、幹部候補生などとされ企業の次世代を担う。だが、独自調査で67%が「30代不足」と回答。全国的に転職率も上がっている。30代を引き留め、外部からも引き込み、キャリアを輝かせる取り組みが不可欠だ。  2.九州電力は社員のチャレンジ精神を引き出す仕組みを整え始めた。新たな取り組みに30代社員が多く参加し、会社を変え始めている。九州電力は23年度から、全 […]

  • 2025年2月17日

No.739 世界に光をもたらす日本の精神    横田南嶺(臨済宗円覚寺派管長)22 

1.なかなか厳しい現実ではございますが、ここから立ち上がっていくためにも、私たちが失ってはならない日本のよさというものがあると思います。それは、儒教や仏教、禅の教えを、日本独自に融合させた日本精神という言うべきものです。日本人というのはそんなふうに、異なる思想、異なる宗教を融合させて学ぶ力を持っていたと思います。  2.世界は異なる宗教、あるいは同じ宗教の中でも考えが違う者同士が戦争を起 […]

  • 2025年2月15日

No.738 古典に学ぶ    大事な一日が気持ちよく始まる 

1.心の中に居心地のいい自分だけの宮殿があると想像し、毎朝その宮殿で、仏様とともに過ごしている心穏やかな自分の姿をイメージしてみましょう。  2.そうすると、「また憂鬱(ゆううつ)な一日が始まるのか」とどんよりしていた心が晴れて安心感が生まれ、ぶれない心が育ちます。そして、今日という一生に一度の大事な一日を気持ちよくスタートできます。  (参考:名取芳彦監修「空海 道を照らす言 […]

  • 2025年2月13日

No.737「若者よ、自らの知識を耕し、SNSに向き合おう」    片野坂真哉(ANAホールディングス取締役会長) 

1.勉強して知識を持つべきだ。その方法の一つとして読書の習慣を身に付けることは非常に有効だ。重要なのは「ジョージ・ワシントンの桜の木」「野口英世の黄熱病」など、数々の名著を読み重ねることで、新しくより正しい事実がもたらされる。要は、「耕し続けること」が重要だ。  2.若者に3つ伝えたい。まず、できるだけ正しい知識を持つこと。勉強や読書を繰り返し、正しい知識に近づける努力を続けることが重要 […]

  • 2025年2月11日

No.736 存在が大きくなっているCFO(最高財務責任者) 

1.CFO(最高財務責任者)の存在が大きくなっている。かつては、財務部長といった肩書で単なる「金庫番」のような存在でしたが、今やCEO(最高経営責任者)と並び経営戦略をつかさどっている。三菱UFJフィナンシャル・グループCFOからニコンに転じた徳成旨亮氏は著書の『CFO思考』(ダイヤモンド社)の中で、「CFOは冷徹な計算と非合理的なまでの熱意を併せ持ち、企業成長のエンジンとなるべきだ」と指摘してい […]

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