- 2025年4月17日
No.771 商売の尊さは世の中の不足を埋めること 後藤 俊彦(高千穂神社宮司)
1.人類は火の発明により豊かな文明をつくり出すことができたが、マッチ1本ほどの小さな火種が、山林も人家と人々の平和な暮らしも一瞬にして奪ってしまうところに火災の恐ろしさがある。いまから百年も前に寺田寅彦は、著書『天災と国防』の中で「文明が発達すればするほど自然災害は大きくなる」と語っている。人類の目指す文明が、天地自然の理にかない、正しいものでなければ人類は自滅の道を歩む恐れがある。 […]