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耳より情報

  • 2022年5月21日

耳より情報2022年5月 No.215

「ソニー下請け化」批判を恐れず提携(ホンダ) 1.ホンダとソニーグループが提携した。異業種タッグの誕生にモビリティ業界は沸き立っているが、両者の損得を見積もるとソニーに軍配を上げる見方が大勢だ。ホンダ社内からは「ホンダが車体製造を担当して、ソニーがモビリティサービスのプラットフォームで稼ぐ。既存の製造分野の食いぶちが細っている時代に、新領域のおいしいところは、ソニーが持っていく。ホンダがソニーの下 […]

  • 2022年5月19日

耳より情報2022年5月 No.214

大企業の方が停滞している深尾京司(JETRO経済研究所所長・一橋大学経済研究所特任教授) 1.元金融アナリストのデービッド・アトキンソン氏は「中小企業不要論」を主張していますが、日本の民間部門の労働者の約3分の2は従業員1000人未満の企業で働いています。近年の実証研究に基づけば、中小企業間では新陳代謝も活発で、再生の芽はむしろ中小企業にある。大企業の方が、生産性の上昇が停滞しています。2.日本企 […]

  • 2022年5月17日

耳より情報2022年5月 No.213

日本のものづくりは解体の危機(その1、構想力の欠如が製造業を没落させた)寺島実郎(日本総合研究所会長) 1.日本の製造業が没落した理由を端的に言うと、構想力とビジョンを持った人材がいなくなった。東芝の今の状況がそれを象徴している。日本のものづくりの誇りのような会社がマネーゲームによる解体の危機に瀕(ひん)している。経営のエネルギーの大半が従業員でも顧客でもなく、株主である投資ファンドへの対策に振り […]

  • 2022年5月15日

耳より情報2022年5月 No.212

自己の財産増は激烈する (解説)しかるに競馬競漕となると命を懸けても構わぬという程になる。自己の財産を増すについてもこれと同様で、激烈なる競争の念を起し、彼よりも我に財産の多からんことを欲する。 (参考:渋沢栄一「論語と算盤」):国書刊行会

  • 2022年5月13日

耳より情報2022年5月 No.211

ENEOS和歌山製油所の閉鎖(和歌山県有田市の生産の9割消失) 1.和歌山県有田市。人口3万人弱の地方都市が揺れている。市を支えてきた基幹産業の拠点であるENEOSホールディングスの和歌山製油所が、2023年10月をメドに閉鎖されることが決まったからだ。和歌山製油所の20年の製造品出荷額は約4700億円だった。県工業統計によると、有田市全体では5178億円だ。つまり、和歌山製油所は有田市の製造品出 […]

  • 2022年5月11日

耳より情報2022年5月 No.210

オフィスはどう変化していくのか 稲水伸行(東京大学大学院准教授) 1.在宅では、自分で仕事の管理をしながら働く必要があるので、仕事に対する自律性の意識が高くなり、「やらされ感」が少なくなって、仕事に対するポジティブな感覚が生まれたという良い面があります。一方で、テレワークの頻度が高過ぎると、メンタルや健康上の問題が発生するという悪い面もあります。特にコミュニケーションの面では、雑談が減って、ちょっ […]

  • 2022年5月9日

耳より情報2022年5月 No.209

裸の王様を生み出す組織の政治性 三枝匡(ミスミグループ本社名誉会長) 1.「組織の政治性」について考えたい。政治性の強い人は狡猾(こうかつ)である。経営者と真正面から議論することを避け、曖昧(あいまい)なまま妥協して引き下がりながら、仲間内では反対意見を垂れ流す。「面従腹背」は対立を避けて自分を守る手法だから、人間関係を長持ちさせる。そのステルス(隠密)性のおかげで、その人は昇進を続けたり、役員に […]

  • 2022年5月7日

耳より情報2022年5月 No.208

競争もいろいろある (解説)由来競争は何事にも伴うもので、その最も激烈を極むるものは競馬とか、競漕(きょうそう)という場合である。その他朝起きるにも競争がある。読書するにも競争がある。また徳の高い人が徳の低い人から尊重されるにも、それぞれ競争がある。けれどもこれら後の方のものにおいては、あまり激烈なものは認めない。 (参考:渋沢栄一「論語と算盤」):国書刊行会

  • 2022年5月5日

耳より情報2022年5月 No.207

突然現れた危機という感覚の罠(わな) 井上達彦(早稲田大学商学学術院教授) 1.2月下旬以降、世界を震撼させているロシアのウクライナ侵攻。多くの経営者は想定外の出来事として受け止めたようだ。それでは、経営者はどうのように対処すればいいのか。そのヒントは危機の認識の仕方にある。企業経営を左右する外部要因というのは突如として降ってくるわけではなく、その兆候がある。一つひとつの出来事は「点」に見えても、 […]

  • 2022年5月3日

耳より情報2022年5月 No.206

誰よりも努力する者でないと上に立ってはならない 辰巳満次郎(能楽師) 1.師として一番大事なことは、弟子たちに絶対追い越されないことです。いくらぶつかっても登れないような大きな壁になって立ちはだかること。師がそういう存在であり続けなければ、後に続く者のクオリティがどんどん下がってしまいます。能がいくら千年、二千年続こうが、中身が大したことなければ話になりません。自分が常に先頭に立って厳しい姿を見せ […]

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