耳より情報2022年12月 No.325

このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。

何を変えるかの見極めが大切 高田 明(ジャパネットたかた創業者)

 1.個人でも企業でも国でも、課題を前にしたならば、まずは自分が今しなければならないことを正確に把握するところから始めるべきだ、と私は思います。例えば、モノが売れないならば、なぜ売れないか、その理由 =ボトルネックをきちんと把握すべきです。ここで間違うと前に進めなくなりますから、企業は自己評価だけでなく、消費者からの評価を見極めるべきです。

2.ボトルネックが見えてきたら今度は課題に優先順位をつけた上で、まず取り組むべき問題に向かって、集中して全力で臨むことになります。このとき、私は「4つのボックス」を用意するようにしていました。1つ目 は「捨てるボックス」、2つ目は「残すボックス」、3つ目は「変えるボックス」、そして 4つ目が「加えるボ ックス」です。 3.例えば企業の場合、経営資源には限りがあります。何かを加えるにはそれだけではダメで、同時に何かを捨てなければならないはずです。課題を前に全てをそれまで通りに残すことができない以上、何を変えるかの見極めが大切になります。それだけに4つのボックスをバラバラに捉えるのではなく、関連づけながら考えることになります。経営者だけが4つのボックスを理解していても、社員に浸透しなければ「絵に描いた餅」になります。

(参考:「日経ビジネス」2022 年 9 月 26 日号)

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