- 2022年1月29日
耳より情報2022年1月 No.155
「そろそろ、No.1を入れ替えよう」(ファミマ) 1.「そろそろNo.1を入れ替えよう」。コンビニ国内大手のファミリーマートが、そう銘打った広告を都内の渋谷駅に掲げた。コンビニ業界でナンバーワンの存在といえばセブンーイレブン。広告では名指ししていないものの、ファミマがセブンに挑戦状をたたきつけた格好だ。2020年10月にファミマの初代CMO(最高マーケティング責任者)に就任したのが足立光氏だ。2. […]
「そろそろ、No.1を入れ替えよう」(ファミマ) 1.「そろそろNo.1を入れ替えよう」。コンビニ国内大手のファミリーマートが、そう銘打った広告を都内の渋谷駅に掲げた。コンビニ業界でナンバーワンの存在といえばセブンーイレブン。広告では名指ししていないものの、ファミマがセブンに挑戦状をたたきつけた格好だ。2020年10月にファミマの初代CMO(最高マーケティング責任者)に就任したのが足立光氏だ。2. […]
トヨタを襲う「新・六重苦」 1.CO2削減の苦しみ……ガソリン車から電気自動車(EV)への転換コストが激増。2.経済安保の苦しみ……欧米中が基幹部品を囲い込んでいる。すでに半導体不足で自動車が大減産を迫られている。3.国内生産崩壊の苦しみ……①工場電力料金の高騰、②素材・部品価格の高騰、③国内サプライヤーの悲鳴4.輸出競争力「低下」の苦しみ……①欧州連合(EU)が国境炭素税で海外製品を排除、②輸送 […]
「100人の1歩」が強い会社を生む 服部哲也(サミット社長) 1.スーパーマーケットというと、食品を売っているイメージがあると思いますが、我々にとっての商品はお店自体です。お客様には、お店を買っていただいている。お店のファンが増えれば、おのずと売り上げも伸びるという考え方です。だから、サミットでは販売している食品はもちろんのこと、サービスや接客、イベント、もっと言えばお店のつくりやデザイン、雰囲気 […]
一時の困難に対しては勇気を起こす (解説)我国の商工業を見るに、多くは不統一にして振るわず、殊に戦乱の影響を受け、生糸の値は下落し、綿糸綿布の販路は渋滞し、有価証券の価(あたい)は下落し、新たなる事業は起こらざるの状態にある。この際一時の困難は耐え難くとも、当事者は大いに勇気を起さねばならぬところである (参考:渋沢栄一「論語と算盤」):国書刊行会
人間は生涯進化する 川本裕子(人事院総裁) 1.難しい課題に直面したとき、成長型思考の人間は良い学習の機会と捉え、学ぶために解決に向けた努力を続ける。一方、固定型思考の人は失敗を恐れ努力に意義を感じない。他人の成功も学ぶ材料と歓迎する成長型思考に対し、固定型思考は他人の成功を脅威に感じたり、嫉妬(しっと)の対象にしたりしてしまう。2.人間の脳神経は、経験や学習で絶え間なく新しい結合が作られ、生涯進 […]
読書で自省の機会を得た 數土文夫(JFEホールデイングス名誉顧問) 1.会社を経営する上で「代表的日本人」を読んでいてよかったと思うことがたびたびありました。上杉(うえすぎ)鷹山(ようざん)の章にある言葉で言えば、「民を視(み)ること傷(いたむ)がごとし」がそうです。これは鷹山(ようざん)の座右の銘だったそうですが、要するに上に立つ人間は会社の従業員や人々の立場に立って、優しい思いやりの目で見てあ […]
急激な脱炭素シフトが日本企業の経営を圧迫する 1.日本製鉄がトヨタ自動車を提訴、ソニーグループ、デンソーと台湾半導体TSMCのタッグ。この二つの大事件に共通しているのは、発端が世界的な脱炭素シフトにあるということだ。主要国のグローバル企業が、グリーン経済戦争の覇権(はけん)を握ろうと命懸けのアクションを起こし始めている。2.企業の競争力を測る物差しが「利益」から「炭素」に変わる。炭素を垂れ流す非エ […]
優越なる国家 (解説)いずれの国家においても、自国の商工業を発達せしめんとするには、海外に我が国産の販路を求め、人口の増殖するにおいては領土を拡めることを論ずるのみならず、様々なる策略をもって自己の勢力の増大を図るのである。現に欧州列強が五大州に雄飛しているゆえんは、まったくこれらの事情によるもので、優越なる位地(いち)を占むるものは、優越なる国家と称せらるるのである。 (参考:渋沢栄一「論語と算 […]
百年樹人 福地茂雄(アサヒビール社友) 1.「十年樹木、百年樹人」という書籍があります。樹木を育てるのは十年、人を育てるのは百年を要するという意味だそうです。かつてアサヒビールの中間管理職を務めていた頃、「部下の仕事は取るな、上司の仕事を取れ」と教えられたことを思い出します。同じ意味ですが、「将来を期待する社員には、大きな着物を着せよ。窮屈な着物を着せると人間まで小さくなってしまう」とも言われたも […]
テレビ局の生きる道はどこか 1.NHKの調査では、平日にテレビを見ない人が2015年の15%から20年には21%へと増えた。16〜19歳や20歳代では約半数がテレビを見ない。彼らが見ているのはインターネットだ。テレビからネットへのシフトは広告にも現れている。日本国内のインターネット広告費がテレビの広告費を超えたのは19年。20年にはネット広告が6%増の2.22兆円に対し、テレビ広告は11%減の1. […]