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耳より情報

  • 2021年9月17日

耳より情報2021年9月 No.85

日本企業はファンドの「カモ」に 1.投資銀行が今日、事業売却や買収のための営業文句として最も頻繁に使う用語は、環境・社会・企業統治に配慮した投資を意味する概念である「ESG」だという。「このノンコア事業は切り出しましょう」などと言えば経営陣に気を悪くされるのがオチだ。「ESGの流れに逆行するような事業ポートフォリオは切り出しましょう、脱炭素化を考えてこの事業は売却しましょう」と言い換えれば、この時 […]

  • 2021年9月15日

耳より情報2021年9月 No.84

好人物だが経営手腕のないもの (解説)それからまた、好人物だけれども、その代り事業経営の手腕の無いものがある。そういう人が重役となって居れば部下にいる人物の善悪を識別する能力もなく、帳簿を査閲する眼識もない。ために知らず識らずの間に部下の者にあやまられ、自分から作った罪でなくとも、ついに救うべからざる窮地に陥らねばならぬことがある。 (参考:渋沢栄一「論語と算盤」):国書刊行会

  • 2021年9月13日

耳より情報2021年9月 No.83

コロナ禍で後押しする日本から海外への移住大前和徳(起業家・MBA講師) 1.暗号資産業界で働く筆者の知人は、ご子息がシンガポールの高校に進学することが決まり、家族と一緒にシンガポールに移り住んだ。仕事は、アメリカ本社の日本支社の仕事を続けている。セキュリティトークンのセカンダリー市場も存在するシンガポールの先進性が彼を引き付けたかもしれない。東京の高層ビルに入居する一流弁護士事務所のパートナーであ […]

  • 2021年9月11日

耳より情報2021年9月 No.82

中小による大企業、中小のままの中小磯貝高行(日経ビジネス編集長) 1.JTB、スカイマーク、毎日新聞社、回転ずしチェーンのカッパ・クリエイト。それぞれ業種は違う4社に共通する企業分類は「中小企業」です。新型コロナ禍の影響が長引く中、資本金を1億円以下に減資して「中小企業」になる大企業が増えています。中小企業なら様々な優遇措置を受けられるからでしょう。例えば、赤字企業にも一定の税負担を求める外形標準 […]

  • 2021年9月9日

耳より情報2021年9月 No.81

SDGsと「論語と算盤」の共通点 堀内勉(多摩大学社会的投資研究所教授) 1.「会社の目的は株主価値の最大化にある」という株主資本主義が行き詰まりを見せていることはもはや明らかであり、地球という狭い空間の中で、人々がネットワークされた21世紀の世界においては、必然的に自分以外のステークホルダー(利害関係者)との関係性や多様性を意識せざるをえない状況にある。2.その時に必要になってくるのが、「こうあ […]

  • 2021年9月7日

耳より情報2021年9月 No.80

適材を適所に使う (解説)適材を適所に使うということは、なかなか容易なものではなく、現在にても重役としての技量に欠いた人でその職にあるものが少なくない。例えば、会社の取締役もしくは監査役などの名を買わんがために、消閑(しょうかん)の手段として名を連ねている。いわゆる虚栄的重役なるものがある。 (参考:渋沢栄一「論語と算盤」):国書刊行会

  • 2021年9月5日

耳より情報2021年9月 No.79

「地銀半減計画」(5年後) 1.7月8日、「地銀再編」を担う金融庁の新体制がスタートした。構想では、全部で99ある地銀のうち「一部を除く第二地銀のほとんどを合併に追いやる目論見」(金融担当記者)という。具体的には、北海道で融資シェアが約35%と一定の規模がある北洋銀行と第一地銀が存在しない名古屋の第二地銀以外は、軒並み第一地銀に合流させる。2.さらに、「第一地銀でも生き残りが厳しい15行ほどは合併 […]

  • 2021年9月3日

耳より情報2021年9月 No.78

パナソニックは何の会社か? 1.ソニーは過去最高益を出しているのに、パナソニックは30年前と売上高が変わっていない。18年に津賀社長(当時)は、パナソニックを「くらしアップデート業を営む会社」と定義した。単品売り切り型の大量生産モデルから脱却し、住空間や社会インフラ分野を中心に目指すというわけだ。ただ、社内からは「わかりづらい」との不評を買っていた。2.6月に新たに社長に就任した楠見雄規CEOは代 […]

  • 2021年9月1日

耳より情報2021年9月 No.77

「日立ショック」が重大な理由ウリケ・シェーデ(米カリフォルニア大学教授) 1.日立製作所の企業変革(09年3月期の7873億円の赤字の時、構造改革に着手したこと)が、日本人にとって「日立ショック」といえるほど重要な「大転換」であることを伝えたい。それは、次の3つの理由からだ、①「選択と集中」、バージョン2.0の神髄。日立は、電機メーカーからインフラ・データソリューション会社への大転換を含む「KAI […]

  • 2021年8月31日

耳より情報2021年8月No.76

重役にその人を得る (解説)しかるに社会の実際に徹すれば、会社において無くてもよいはずの秘密があったり、有るべからざるところに私事の行われるのはいかなる理由であろうか。余はこれを重役にその人を得ざるの結果と断定する。しからばこの禍根は、重役に適任者を得さえすれば自ら絶滅するものである。 (参考:渋沢栄一「論語と算盤」):国書刊行会

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