No.1068 倒産の危機にあっても社員を守る   樋口友夫(天彦産業取締役会長、大阪府) 

 

1. 創業は1875年。今年の1月に創業151 周年を迎えました。父が3 代目、兄が4 代目でしたが、いずれも大きな倒産の危機を経験しています。それでも、父も兄も社員を守りました。1人もやめさせるようなこともなく、自分達経営陣の給与はカットしても、社員の減給はしませんでした。 

2. 私は2005年から2022年まで5 代目社長を務めました。経営者1人では会社は経営できないと実感していたので、自分が社長になるときに、経営理念として「社員第一主義」を掲げました。先輩の経営者から立て続けに電話がかかってきました。「そんなことしたら会社がつぶれるぞ」と言います。社員は「顧客第一」、経営は「社員第一」ということです。 

3. 具体的には、がん保険や人間ドックなどの全額会社負担や、最終利益の3分の1を社員の賞与に充てます。年次有給休暇の取得率は8割を超え、有休の取得率が上がるにつれて、業績も伸びています。休むからこそ生産性は上がります。

(参考:「PHP」2026 年10 月号) 

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