このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。
作業ではなく仕事を 高岡浩三（元ネスレ日本社長）
1．日本の経済人には何が必要か。特に若い人たちには、世の中の変化を読み取る力を付けてもらいたい。そのために必要なのは、やっぱり考えること。特にホワイトカラーは、考える時間をものすごく持つことが大事です。日々の業務に忙殺されている人たちも多いと思いますが、それでいいのかということです。
2．僕はネスレ日本時代、社員に「仕事と作業は分けてくれ。そして、仕事をしてほしい」と求めました。ホワイトカラーは考えることが仕事であって、作業をできだけ省いていくのがマネジメントの役割ですから。考えずに作業だけをしている方が楽なんです。でも、それでは世界との競争に勝てない。
（参考：「日経ビジネス」2022年1月10日号）