耳より情報2022年6月 No.231

このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。

海外事業通貨高はむしろ好機(台湾)

1.日本は円高を「企業収益を損なう」と嫌い、円安誘導政策を進めた。しかし、台湾は今、通貨高をむしろ好機と考えている。台湾ドルが安ければ輸出を手掛ける企業にメリットはあるが、同時に企業の合従連衡が進まず、産業構造の転換は難しくなる。逆に台湾ドルが高くなれば、企業の輸出競争力に打撃を与えるが、それ故により高い付加価値を求めて企業は経営努力をするし、業界再編をも後押しする。
2.過去の通貨高では、多くの企業から救済を求める声が上がったものだが、近年はそういう現象は少なくなっている。最大の理由は、台湾の産業が高付加価値型に転換しつつあることだろう。通貨高はもはや災禍と見なすべきではないのだ。

(参考:「週刊ダイヤモンド」2022年4月9日・16日号)

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