No.1020 根っこが育って社会性、自制心、挑戦心が育まれる   田口佳史(東洋思想研究家) 

 

1. 2021 年に全国の保護者に配られた「全国私立幼稚園連盟PTA新聞」があります。そこでは人生を一本の木にたとえながら、「乳幼児期には根っこを育てる」と書かれています。6 歳までに育ってほしい「十の姿」とは、「健康な心と体」「自立心」「協同性」「道徳性・規範意識の芽生え」「「社会生活との関わり」「思考力の芽生え」「自然との関わり、生命尊重」「数量・図形、標識や文字などへの関心・感覚」「言葉による伝え合い」「豊かな感性と表現」が掲げられています。十の姿が根っことなって社会性、自制心、挑戦力という、目に見えない非認知能力が育っていくのです。 

2. 江戸時代の幼年教育は、人間としての道徳性や規範意識を育むものでした。当時教育は性善説を根本として、人間は霊妙な精神と精妙な肉体からできているという考えの上に成り立っていました。さらに生きていく上での欲望は認めるものの、それをコントロールするには理性が必要。その理性を育てる方法として、3 歳以上の子ども達には何千年と受け継がれた四書五経の素読を実践しています。

(参考:「致知」2026 年8 月号) 

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