１．政府はスタートアップ企業を増やし、成長させようと旗を振る。しかし、その数は主要国の中で下位に沈む。それどころか、株式公開後に株価が上がらず利益も伸びない企業が多い。推提時価総額が10 億ドルを超えるユニコーン企業数の多い国を並べると、ＧＤＰ（国内総生産）ランキングに沿った順位に並ぶ。ＧＤＰもユニコーン数も、世界一は米国、同じく第2 位は中国という具合だ。
２．ところが日本は、ＧＤＰランキングは4 位に位置するのに、ユニコーン数ランキングでは、主要国の中で11 位に甘んじている。新規上場企業も精彩を欠く。なぜなのか。本源的な問題として、上場後の利益成長が低い点が指摘されている。経営者の成長マインドの醸成やそれを促すためのガバナンスメカニズムが必要なのだ。
（参考：「週刊ダイヤモンド」2024年11月16日号）