耳より情報2021年8月No.61

このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。

スズキにかけた経営者人生「51勝49敗」(鈴木修スズキ会長)佃義夫(佃モビリティ総研代表)

1.約半世紀にわたってスズキをけん引してきたカリスマ経営者、鈴木修・スズキ会長が6月25日の株主総会で代表取締役会長を退任し、経営の第一線から身を引く。「49の失敗51の成功で51勝49敗だな」。鈴木修会長は、スズキに懸けた経営者人生を51勝49敗と自己採点した。
2.1978年の社長就任時の売り上げは約3200億円と弱小メーカーの域を出なかったが、その手腕によって現在では3兆円規模のグローバル企業に飛躍した。独自の鈴木修流経営により、激動の自動車業界を勝ち抜いてきたスズキの「中興の祖」である。だが、本人の弁は「いろいろ失敗をしたから、成功した」。失敗から学んでチャレンジする。それこそが、鈴木修流経営の真髄(しんずい)だ。
3.その代表例が、世界戦略と企業提携だろう。スズキは世界戦略として、1983年にインドで政府との合弁企業を立ち上げた。現在のインドのモディ首相と鈴木修会長はじっこんの仲であり、いまやインド政府のスズキへの信頼は厚いものがある。「モディさんから、こちら(インド)に移り住まないかと真剣に言われているんだ」と朗らかに言う。

(参考:「週刊ダイヤモンド」2021年6月12日号)

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