耳より情報2023年2月 No.354

このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。

スイス、イタリアを手本に「生活文化立国」目指せ 藻谷浩介(日本総合研究所主席研究員)

1.日本の輸出総額は、バブル期の 1989 年に37 兆円だったものが、2021 年は 82 兆円まで増えています。その大半を占める機械、ハイテク部品や素材の国際競争力はとても高い。なのに個人消費は過去25 年間増えないまま。それは輸出製造業が徹底的に自動化され、雇用を生まなくなったからです。例えば北九州市は、安川電機のロボットを筆頭に、製鉄や製陶、自動車関連などがフル稼働ですが、人口はとうに 100 万人を切っています。

2.日本は今でもハイテク立国ですが、国全体が豊かになるためには「生活文化立国」たることが必要です。お手本はスイスやイタリアです。スイスは手作り時計を数百万円、数千万円で富裕層に売っています。アーミーナイフも、観光客に出す食材もスイス製です。

(参考:「日経ビジネス」2022 年 11 月 28 日号)

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