耳より情報2023年11月 No.499

このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。

集合知を生み出すために必要なのが心理的安全性である  ピョートル・フェリクス・グジバチ(ブロノイア・グループCEO・代表取締役) 

1.なぜ心理的安全性が企業の現場で重視されるようになったのか。その背景は大きく分けて2 つあると私は考えている。1 つは、時代の流れで、個と組織の関係性がぐるっと正反対に変わったことだ。今から20~30 年前は組織に入る壁が高く、その壁を乗り越えるために、働き手が頑張って就職活動をするのが常識だった。ところが、今ではそれが世界的にも非常識になりつつある。 

2.理由の2 つは、デジタルネイティブの若者たちが、1 人で自分のブランドを立ち上げて食べていける手段があるからだ。ユーチューバーやデジタルクリエーター、ゲーマーなどだ。その結果、採用する側が頑張らなければならなくなった。組織の中で自分らしくいられて自己実現できるような環境を整えないと、誰もその会社に入りたいと思わない。そうした環境づくりに不可欠なのが心理的安全性だ。 

3.社会的にインパクトを提供していくためには、これまで以上に集合知が必要になってきている。生成AI が進化した今、人間は集合知を集め、テクノロジーにはできない新しい価値を生み出さなければ、仕事をする意味がなくなりつつある。その集合知を生み出すために必要なのが、明確なストラクチャーと相互信頼そして心理的安全性である。

(参考:「週刊東洋経済」2023 年9 月2 日号) 

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