
1.積水化学工業が将来の成長の柱の一つに掲げるペロブスカイト太陽電池(PSC)については、実用化を目指す段階だ。薄く軽量で、曲げることも可能な次世代電池だ。主要原料のヨウ素を国内で調達出来る点も、原材料を海外に依存するシリコン型に比べ、供給安定の面でも優位性を持つ。
2.実装に向けた具体策が、防災拠点となる全国の体育館の屋根への設置だ。シリコン太陽電池は都市部では設置が難しく、発電設備は地方に偏りがちだ。ペロブスカイトなら都市部に発電でき、送電ロスも抑えることができる。さらに、災害時の避難所となる体育館には十分な電源がない。しかし屋根は耐荷重が低く、重いシリコン型パネルは載せられない。軽重なPSC を張り、蓄電池と組み合わせることで、停電時も電気を供給できる避難所を実現できる。
3. 潜在需要は全国の体育館だけで約3 ギガワットあるという。まず、「避難所のエネルギー確保」という切実なニーズから市場を開拓する。
(参考:「週刊ダイヤモンド」2026 年3 月14 日号)