耳より情報2021年6月 No.39

このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。

背水の百貨店

1.「衣料品は以前から苦しかったが、コロナでとどめを刺された」。(高知大丸)。高知県唯一の百貨店である同店では、2020年7〜8月、婦人服と紳士服の合計31ブランドが一気に退店した。退店したのは、オンワードホールディングスやレナウン(2020年5月に経営破綻)などアパレル大手が展開するブランドだ。従来は退店があれば別のアパレルブランドで埋めてきた。だが、新規出店できるほどの余力を持つブランドがもはやない。
2.百貨店からのアパレルメーカー撤退が急加速。とくに地方都市の百貨店での大量退店が深刻だ。北陸地方では2店舗を展開する百貨店の大和では、2020年度に主力の香林坊(金沢市)でレナウンとオンワード、三陽商会が展開する約10ブランドが撤退した。跡地には、地元の繊維メーカーによる紳士服ブランドの常設店を導入した。アパレル大手に頼らない転換を目指す。


(参考:「週刊東洋経済」2021年4月17日号)

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