耳より情報2021年8月No.70

このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。

技術は完全にボーダーレスで国境も人種もない 松尾豊(東京大学大学院教授)

1.DXのXはトランスフォーメーション。つまり改善ではなく、すっきりと形が変わる「変化」です。しかし、いざ改善ではなく変化をやろうとすると、嫌われてしまう。変化を嫌う背景には、構造的な問題があります。おおよそどこも年功序列で、若い人が活躍しにいく環境にあります。一方、AIやITなど新しい技術の活用は若い人の活躍が不可欠で、組織内の環境と合わない。とくに大企業は売り上げの規模が大きく、それを捨ててまで組織を変えて新しいものに取り組むところまでいかないのです。
2.技術は完全にボーダーレスで、国境も人種もない状況。ところが日本企業は、国内の閉じた空間、あるいは何かしらの規制で守られている空間に心地よさを感じていて、世界の急速なボーダーレス化に対応できていない。そこに日本企業の競争力低下の原因がある。

(参考:「週刊東洋経済」:2021年6月5日号)

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