耳より情報2021年7月 No.54

このコーナーは、代表理事・牧原が読んだ本や拝聴した講演会などから、印象に残ったものをピックアップしてお届けします。古今東西の耳より情報をどうぞ受け取ってください。

「志(こころざし)道(どう)に在(あ)り」 横田南嶺(臨済宗円覚寺派管長)

1.「禅問宝訓」にある、「唯慈(ただじ)明(めい)、志、道に在り」という一文に心がひかれる。多くの者は去ったけれども、慈明のみ志は道に在ったのだ。寒さなどの苦痛よりも、師の振る舞いを批判するよりも、心は求道にこそあったのだ。禅の修行といえ、人と人との切磋琢磨である。長年仕えていれば、いろんな瑕疵(かし)も目につくようになってくる。こちらの修行が進めばなおさらのことである。
2.しかし、そこで師を批判し始めたならば、成長は止まってしまうであろう。どこまでも、わが志が道にこそ在ることを確かめて、その師を通じて真実の道を求めるのだという不退転の決意こそが無くてはならないものである。

(参考:「致知」:2021年7月号)

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