No.996 地方で本格化する「スマートシュリンク」   小峰隆夫(大正大学客員教授) 

 

1.私は、10 年ほど前から「スマートシュリンク(賢く縮む)」という考え方を唱えている。これは、人口が減っても人々のウェルビーイング(身体的、精神的、社会的によい状態にあること)を高められる経済社会を目指すものだ。厳しい人口減少にさらされている地域にとって特に重要な考え方である。 

2.こうした中で、スマートシュリンクを積極的に掲げる首長も登場している。例えば、岡山県美咲町では、青野高陽町長の下で「賢く収縮するまちづくり」を掲げて行政が進められている。小中学校の一体化、公的施設の集約などの施策を展開する。また、高知県の浜田省司知事は、人口減少社会に適応した「賢く縮む」4Sプロジェクト(集合・伸長・縮小・創造)を推進している。 

3.以上のように、スマートシュリンクを実践するためには①人口減少を受け入れること、②身の丈に合った地域政策を行うこと、③首長自らが積極的にリーダーシップをとること、が柱になりそうだ。 

(参考:「週刊東洋経済」2026 年4 月4 日号) 

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